私が思う RPAツールの勉強法
事象RPAツール浮気性の私が思う、
自分なりの各RPAツールで共通している勉強法を記載します!!
なかなかにRPAツールを使用した開発に苦労している人が多い印象をもちましたので(各RPAツール質問ページを拝見する限り……)
少しでもお役に立てれば!!!!!!
※ちょっと真面目寄り記事です。
所属する組織とは関係なく、あくまで個人の見解です。
理想論をいくつか語っています。。。が少しでも参考になってほしい……
そして、これが理想ではなく当たり前になる日が来てほしい……
1.e-learningを一巡する
各ツール、e-learningが存在します。
はじめて開発する人向けのサイトなので、細かい手順が詳しく掲載されています。(動画つきがほとんどです)
そのため、まずはe-learningを一巡進めていきます。
可能であればデュアルディスプレイ。もしくは動画をタブレット・スマホで再生する。といったように、極力2画面で行うとスムーズに進めます。
☆ここでポイント☆
この段階では[完全な理解]は二の次で淡々と進めましょう!
まず画面の操作に慣れることが重要です!
2.e-learningの内容を何も見ずにやってみる
回答を見ずに組み込んでみましょう!
もちろん、1の工程で理解を二の次に進めたので、すぐにはできないと思います。なので、以下を繰り返します。
(1)見ずにできるところまでやってみる
(2)詰まったところで、動画の詰まった部分までを見返す※答え合わせ
(3)詰まったところを動画で確認したら、再度動画を止めて後続処理を組み込んでみる。
(4)1~3を繰り返し、e-learningのロボットを一つ完成させる。
(5)全く見ずにロボット一つを組み立てれるまで、1~4を繰り返す
こんな時間ない!という人は上司に交渉しましょう。
各RPAツールの操作の癖を掴むことが大事です。
正直e-learningの内容ができないのに実務に活かせるはずがありません!!
そこまでRPAツールは甘くない!!!
あくまでRPAツールはレスプログラミング・レスコーディングツールであり、ノンプログラミング・ノンコーディングツールではありません!
その実情がわからない上司には、説得しましょう!(とってもハードル高いですが……販売店の人を味方につけていければいいのではと思います。)
※親身になってくれる販売店を探すのも、大事。販売店が親身になってくれないのであれば、変更も検討に入れていいかもしれません。。。
RPAツールの運用は、販売店と併走していくべきだと思っています。
RPA担当者が潰れてしまうような環境で[業務改善]だなんて。おかしな話。。。本当にそんな環境が少しでもなくなればいいなと思っています。
(もし、販売店を切り替えるときはライセンス契約もその会社に切り替えていく話を進めた方がいいです。じゃないとサポートも手薄になってしまう可能性があります。販売側とWIN-WINの関係を築いてほしいっ!)
3.e-learningで組み込んだロボットに近いものを作ってみる
また、こいつは理想論を語ってやがる……と思われても仕方ないですが、
しばしお付き合いください。
e-learningの流れを組み込んでいく中で、少しは理解が深まったと思いますので、e-learningで進めた内容に似た状態を作りましょう!
例えば、WEBサイトから情報を取ってくる演習だった場合は、サイトを変更してみる。等。
それによって、本当に理解できたかを確かめることができます!
もしうまくできない場合は、e-learningに戻って内容を確認してみましょう。
4.単純なロボットを作る
ようやく会社の業務改善用ロボットを作成していきます。
※できれば、ここまで頑張ってきた自分のご褒美に。自分の業務簡略化ロボットを作成してみてください。
勉強の一環で作るので、野良ロボット認定はされないはず。。。
ここで重要なのが"単純"なロボットであることです。
ただ、どこからどこまでが"単純"か。判断が難しいと思います。
そのような場合は、併走している販売店に判断を任せてみましょう。
どの要件がいいか。や、どこまでまず着手するかを経験に基づいてジャッジしてくれるはずです。
☆ここでポイント☆
「選定業務の単純さ」はもちろん重要ですが、100%を目指さないことがかなり重要になってきます。最初から100%のロボットを作れるわけがないです。
逆に作ろうとすると、後から自分の首が締まることになります。。
(後から要望が膨らんでいくことがよくあります。なので、早めに第一弾ロボットの線引きをするのがベストです。)
5.少しずつロボットの規模・個数を増やしていく
ここからは運用フェーズに近くなります。
4で作成したロボットが安定化してきたら、4で作成したロボットを少しずつ100%に近くする組み込みをしたり、他のロボットに着手したり、ロボットでできる幅を増やしていきましょう!
☆ここでポイント☆
●ロボットの知識が増えたからといって、100%を目指さないことが大事!
一般的なプログラムはリリースされるまでに何百といったテストを乗り越えています。それと比較してRPAツールで開発したロボットはどうでしょう?エラーケースを100以上考えて、それを回避する組み込みを作って、何百もテストを乗り越える。そんなことをしますか?
あくまでRPAツールは比較的簡単にプログラムが作れることが前提です。
また、外部のプログラムを操作するので、そのプログラム変更があったらそれに合わせ直す必要があるので、その度にテストを何百も行うのはナンセンスです。
想定してなかったエラーが出たら人の手で補う。サイトの変更があったら、その度にロボットを微修正する。そのように100%を目指さず、随時補っていくことが、ロボットとうまく付き合うコツです。
最後に
RPAツールは簡単という風潮は徐々に薄れつつありますが、未だに浸透していると言い切れない状態だと思っています。
そんな中で、多くのRPAツール開発者、関係者が幸せになるために以下の取り組みをすると、より快適なRPAライフ(?)を送れると思っています。
(1)RPA開発者を複数人つくる ※社内に仲間をつくる
(2)手順5の工程から定期的にサポートしてもらえる仕組みづくりをする
※最初は社外のRPAエンジニアを定期的に呼んで質問できる日を設定する
社内メンバーが増えてきたら、社内で教えあえる体制を作る
(3)サポート以外の自分で悩みながら作成する時間も作る。
※自分で作る時間とサポートの時間は最低でも2:1としてサポートの時間が超過しないようにする
(4)社内で共通部品、共通ナレッジを蓄積できる仕組みづくりをする
(5)RPAけしからん!という風潮をなくす
(6)RPAは24h365日確実に100%正常に動くという認識をなくす
※24h365日動くが、サイトの変更があったりするとエラーを起こす等の認識は持っていただく
皆さんが少しでもRPAツールを使って開発できてよかった!
と思えますように!