【閑話休題篇】自分に点数をつけるのをやめた話
思い返せば小学6年生の時に、良くない成功体験を得ていた。
当時は今ほどADHDなんて言葉は知られていなくて。母はわたしがものをなくしたり落としたりするのが何故なのか理解できなかったのだと思う。
気をつけろと何度注意しても大切なものをなくして帰ってくる娘に対し、よく癇癪を起こしていた。
「異常だよ」
「きちがいなんじゃないの」
なんて、よく言われていた。
泣き虫だったわたしは、言われるたびに泣き出したものだから、母はそれを見て更にイライラしてよく怒っていた。
今ならわかる。「気をつけたら解決できるはず」なのに、何度言っても直らない(=直さない)娘に苛立つ母の気持ちが。
毎日怒鳴られることから逃げたくて仕方なかった小学生のわたしは、自分の日記に「わたしはどうせ異常でキチガイでいらない子なんだ。生まれてこなければ良かった」と書き殴り、それを自分の机にわざと広げたまま出かけた。
・・・
それ以降、母はわたしのことを「異常だ」「キチガイだ」と言わなくなった。
こんな方法で、「怒鳴られたくない」という目的を達成してしまったから、のちに「わたしなんかいないほうが良い」という無意識の思い込みが自分に刷り込まれてしまったのだと思う。
結果、自分なんて最初から存在しなければ良かったのに、という思いは、29歳になるまで消えることはなかった。
※繰り返しになるが、今はそんなこと思っていない。この思い込みを治療するのはどちゃくそ根気のいる作業だったわけだけど、それは別途。
それから。日記を見た母は、、本当に悲しかっただろうな、、その時の母の気持ちを推し量ると、今でも申し訳なさで涙が出てしまう。
産んでくれてありがとうって、いま楽しく生きてるよって、いつか伝えなきゃいけないな、、、。できれば早いうちに。