Takahiro_jazz

大阪の岸和田という極めて文化的な事とは縁遠い土地で音楽教室を営んでいます。主にジャズボーカルとピアノを教えています。Twitterで即興演奏をアップしています。こちらのnoteでは主にジャズのお話やジャズ理論を分かりやすく、その他にも日々思った事を書いていきたいと思います。

Takahiro_jazz

大阪の岸和田という極めて文化的な事とは縁遠い土地で音楽教室を営んでいます。主にジャズボーカルとピアノを教えています。Twitterで即興演奏をアップしています。こちらのnoteでは主にジャズのお話やジャズ理論を分かりやすく、その他にも日々思った事を書いていきたいと思います。

最近の記事

AI 時代におけるコラム

今回はジャズの話でも音楽の話ではありません。 最近、教室のコラムをテーマや骨子を決めてPerplexityに入れて、 文章を生成してくれたコラムをアップするのが習慣になっている。 3ヶ月ほど前から教室のSEO対策のために毎日続けている。 元々、めんどくさがりの僕がこれだけ続けられているのはAIのおかげ。 ここで分かったことは自分が言いたいことは世の中の人々は感心がないということ。 AIは膨大なデータから分かりやすく、尚且つ自身の特異性も残しつつ文章化してくれるのだから

    • 12キーウォームアップエクササイズの重要性とスムーズな下降エクササイズの実践

      久しぶりの更新です。 音楽の基礎技術向上に不可欠な12キーでのウォームアップエクササイズ。 特にジャズやクラシックピアノにおいて、どのキーでも自在に演奏できることは、即興演奏や楽譜読みのスキル向上に大きく寄与します。本記事では、12キーエクササイズの重要性と、Cから1オクターブ下のCまでスムーズに下降するエクササイズの具体的な方法について解説します。 上の楽譜を参考にしながら、ゆっくり取り組んでみてください。 12キーエクササイズのメリット 音感とキーの認識力の強化:

      • 即興演奏がもたらす自己表現と創造力の向上

        即興演奏は、自己表現と創造性を促進する強力な手段です。 特に「自分で考えることができない」と感じる人にとって、 即興演奏はその状況を改善する大きな助けとなります。 即興演奏は、予め決められた譜面に頼ることなく、 その場のインスピレーションに基づいて音楽を創り出します。 このプロセスは、瞬間的な判断力と柔軟な思考を必要とし、 これが「自分で考える力」を養う一環となります。 まず、即興演奏は自由な発想を求めるため、創造性を刺激します。 制約が少ない環境で新しいアイデアを試すこと

        • 即興演奏で大事なことは

          即興演奏において最も大事なことは、できるだけ楽譜を読むことから離れることです。 楽譜はフレーズやコードがどのようになっているかを確認するために使うものですが、即興演奏では常に自分や周りの音を注意深く聴くことに集中する必要があります。 視覚的要素を排除することで、聴覚に全ての集中力を注ぎ、音楽の流れやダイナミクスをより深く感じ取ることができます。 即興演奏で楽譜が必要になるのは、決められた場面で特定の音を弾かなければならない時や、特定の場面で良いと思った音の配置を確認する時だ

          アドリブ上達のためには

          アドリブ、即興演奏が上手くなるためにはどうすれば良いのでしょう。 あらかじめ決められた楽譜を忠実に再現していくやり方とは根本的に違います。 楽譜を読むという行為はその音を間違えることは許されません。 その点、即興演奏は決められたコード進行やテンポ、リズムはありますが、音を自ら選択していかなければならないので、自身が意図とする音を選ぶ能力が問われます。 そのためには音を間違えて弾く経験をしないことには上達はしません。 つまり間違った音を弾く経験をすることで適切な音を選ぶスキルが

          アドリブ上達のためには

          音楽をする動機

          音楽を始める動機。  「何故、うちの教室にお越しになられたのですか?」と レッスンにお越しの生徒さんに聞いてみました。 「わたし、人と話す時、緊張するんですが、歌っている時は自分が解放されている感じがして、自分が出せるんです」 というお話をお聞きしました。 なるほど〜と思いました。 あとは 「年齢を重ねてきて、家族のためだけに生きてきて、大病を患ったことをきっかけに自分の好きなことを何もせずにこのまま人生を終えるのはもったいない」 など。 とてもよく分かります。 音楽は自分自

          音楽をする動機

          音大進学について

          音楽が好きで音楽大学や芸術大学に進もうと思われている方は多いと思います。 この音大進学の問題は様々なところで議論されています。 私自身、音大出ではないので自身の実体験に基づくことではありません。 しかし、今までの教室の生徒さんの中でも音大や芸大、音楽系の専門学校へ進んだ方や卒業された方もお越しになられました。 その方々からのお話を聞いての私見です。 まず、音楽大学へ行くメリットは同じ志をもつ人たちと音楽を通じて深いつながりやコネクションを作ることができる。 このことは私も

          音大進学について

          一日遅れの新年明けましておめでとうございます✨

          しばらくnoteの放置していましたが、今年は拡散性の高いXを続けつつもより属性を絞ってこちらのnoteにも音楽に特化した内容をポストしていこうと思います。 こちらはXに投稿した動画ですが、 よりシンプルで分かりやすいものから少しずつ細かいこともアップして参りたいと思います。 今年もよろしくお願いいたします!

          一日遅れの新年明けましておめでとうございます✨

          ボーカルとピアノのレッスンができることで

          ジャズに限らずボーカルとピアノレッスンを両方受けることにはいくつかのメリットがあります。 以下にそのいくつかを挙げてみましょう。 音楽的な多様性: ボーカルとピアノは異なる楽器であり、異なる音楽的なスキルとアプローチが必要です。両方のレッスンを受けることで、音楽的な多様性を持つことができ、幅広い音楽スタイルやジャンルに対応できるようになります。 音楽理論の理解: ピアノは音楽理論を学ぶのに合理的な楽器であり、和声やリズムなどの基本的な概念を理解するのに役立ちます。ボーカル

          ボーカルとピアノのレッスンができることで

          ジャズのプロミュージシャンと世間一般の方の意識の乖離(かいり)について

          そもそも音楽に限らず、アーティストというものは自身の価値観における創造性によって生きています。 特に若いジャズミュージシャンは自ら練習、研鑽を重ね、努力すればそれで生きていけると思っています。 僕も若い時はそうだったし、今でも少なからずそれが理想だと思っています。 「こんな素晴らしいものがあるのに、なんで世間の人はこの素晴らしさに気づかないんだ」とかよく考えたものです。 しかし、よくよく考えてみると、それは単なる自己満足か自身が所属する狭いコミュニティの中のみで認められて

          ジャズのプロミュージシャンと世間一般の方の意識の乖離(かいり)について

          楽譜を読むより大事なこと。

          久しぶりの更新です。 最近、ピアノレッスンをさせて頂いていて思うことがあって、 そのことを書き綴ってみたいと思います。 通常のクラシックのピアノレッスンとは違ってジャズのピアノレッスンは楽譜に書かれていることだけを演奏するわけではありません。 むしろ書かれていないことを弾くことが多く、もっと言えば楽譜はいらないんじゃないかと思えるくらいです。 しかし、音楽をやり始めの頃は音楽的な耳もあまり良くないので、間違って音を採ってしまったり正確な音の再現ができないこともありました。

          楽譜を読むより大事なこと。

          楽譜作成ソフトのススメ

          今年ももう終わりですね。 少しご無沙汰していました(^_^; 今年の最後に1つ投稿をさせて頂こうと思います。 音楽を操るために調性やコード理論を学ぶことの重要性は以前にもお話しました。 今日はその基礎理論や法則性を完全に身につけるための1つの方法をお伝えしたいと思います。 これはパソコンがないと出来ないことなのですが、楽譜作成ソフトを使うことです。 僕は有料版のSibeliusというソフトを使っていますが、無料版のMuseScoreでも少し使い方は違いますが、応用できます

          楽譜作成ソフトのススメ

          KEY(調性)とコードを意識化するウォームアップ

          よく教室のピアノレッスンを受けてくださっている生徒さんから 「言ってる事は分かるけど、パッと手がいかない。」 というお話をお聞きします。 そうなんですよね。 やる事は分かったけど、手と頭がついていかない。こういったお話をよくお聞きします。 意識する前に手がさっといく事ってとても大事です。 (正確には意識はしているんだけど、意識してないくらい早いスピードで手が動くなんでしょうけど) その問題を解決するのにまずは以前投稿させて頂いたKEYキー(調性)のお話からする必要があります

          KEY(調性)とコードを意識化するウォームアップ

          左手の押さえかたについて(今回は少し難しいかも)

          ジャズピアノに限らず、音楽のハーモニーやアレンジにおいて大事な事は音域です。 メロディを受け持つ音域、ベースを受け持つ音域、その間の彩りを司る和声音域などそれぞれの領域の中でどの音を使うかを考える事が重要です。 特にピアノの左手における押さえ方は奥が深いです。 コードにおいて基本的なコードは下記のような4声のダイアトニックコードと呼ばれる1度3度5度7度の基本コードです。 CM7であればCEGB、Dm7であればDFACという具合ですね。 これらのコードはクローズドボイシン

          左手の押さえかたについて(今回は少し難しいかも)

          ワタシのボーカル論

          今回は音楽理論とは少し違った音楽のお話をさせて頂きたいと思います。 僕は教室のレッスン体系ページの最初に明記している事があります。 以下引用します。 (重要)まずこちらをご理解頂けると幸いです。当教室はカラオケ教室ではありません。 これはとても重要な事です。 カラオケでいい点数を取る事と美しい歌声で歌うこととは大きな隔たりがあるからです。 音楽的見地から美しい歌というのは機械で測定できるものではありません。 人の心はもっと繊細かつ千差万別であって、 感動するポイントをコンピ

          ワタシのボーカル論

          インターバル(2音間の距離)について

          この上の円と音名が並んでいるサークルは5度圏といってキー(調性)を分かりやすく時計回りに示したものを逆周りにしたのものです。 言い換えるなら4度圏(あまりこんな言い方はしませんけど)サークルはとても分かりやすく音楽理論の中核を表してくれます。 まずこの円を時計の時刻を音名に置き換えたホールケーキ🎂と思って頂いて、C(0時)の位置から真っ直ぐ6時のG♭の位置に半分に切ってみましょう。 実はこの半分が1オクターブの音程を半分にする音程なのです。 同様に3分割するとCA♭Eですが

          インターバル(2音間の距離)について