12人目のマモリビト Prologue
あれは、いつだったか
舞台は都内某所
目の前には、敵対するヤンキー総勢200人
「ふぅ.....これだよ、これ。いい雰囲気だ」
血湧き、肉躍る
ここが、俺ーー威吹○○の生きる場所
拳ひとつで成り上がる
さぁ、始めようぜ
○○:いくぞっ、テメェらぁぁあああああっ!!!
「緊張してるん?」
突然かけられた言葉で、羽宮雅はハッとした。
声がしたのはすぐ隣。そこには、同期の山下瞳月が心配そうな表情でこちらを見ていた。
雅:ううん、そんな事ない......いや、正直めちゃくちゃしてる...笑
強がってみたものの、真っ直ぐに向けられた瞳月の眼は「すべてお見通しだ」と言わんばかりだった。そんな瞳月に観念して、雅は正直に答えた。
「雅が緊張してるって、めずらしいじゃん」
「グループ1の強心臓でも、さすがに今日は緊張するのか〜...笑」
「それ聞けて、逆に安心する...笑」
彼女の言葉に、村山美羽、小田倉麗奈、中嶋優月の三人が驚きと安心の反応を見せる。
「笑顔だよ、笑顔! ほら、笑って!!」
「たしかに、緊張しすぎて顔怖いね...笑」
「りーがよしよししよっか?」
向井純葉、的野美青、遠藤理子が面白がるように寄ってくる。
「私達がいるから、安心して。ね?」
村井優が暖かい笑みを浮かべながら、隣に立つ。
瞳月:そうやで、雅。もっと、しー達のこと頼ってや。仲間やん?
雅:うん....ありがと、瞳月
「じゃあ、円陣しよっか!」
「みんな〜、集まって〜!!」
影ナレから戻ってきた、谷口愛季と小島凪紗も加わって三期生が揃う。
12人で円を描き、右手を前に突き出す。
いつも可憐に逞しくっ!
櫻のように咲き誇れっ!
Just Trust Yourselfっ!
咲け、咲けっ、咲けっ!
櫻坂46〜っ!!!
満開っ!!!!!
円陣を終え、いよいよライブがスターー
純葉:雅ぃ〜! 最後にいつものあれ、よろしくっ!
トする前に、純葉に呼び止められた。
雅:いつも言ってるけど、それやらなきゃダメ?
愛季:ダメに決まってんじゃん! あれがなきゃ、気合い入んないよ!
小田倉:うんうん。私達だけのルーティンだし、それやんないと始まるって感じしないよ
純葉からの要望に愛季と麗奈も賛同の声を上げ、みんなから切望の視線が向けられる。
雅:はぁ、仕方ないか......
これはーー
雅:いくぞっ、テメェらぁぁあああああっ!!!
○○:俺が
雅:わたしが
センターを目指す物語だ
……To be continued
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