妊娠出産の話 - 2015① 32週目で入院
2015年11月に入ってすぐの金曜日。
その日、私は妊婦検診ののち、友人とザギンでニークー(まんまw)のランチをいただく予定があり、産院の待合室でうきうき浮かれていた。
午前の早い時間に検診の予約を入れ、その上、診察時間の30分前には血圧・体重を記した紙と検尿カップを提出し終えている。いつも診察時間に間に合わせられない私には快挙。
この時点で週数32w、この日はノンストレステスト(以下、NST)、腹部エコー検査(以下、エコー)を受けてから診察を受けることになっていた。
この日の、と書いたが実際には24wには骨盤位(逆子)からまったく動かないこと、胎動の少なさ、胎児の小ささを指摘されており、この頃には検診が5日に1回、そのたびに念入りなNSTとエコーがセットになっていた。
今思えば、一大事の兆候はいくつも見られたのだが、楽天家といえばそう、先の見通しに欠けるといえばそう、とにかく私はのんきな妊婦であった。NSTを1時間ほど受けている間も、ニークーのことしか考えていなかった。通常20分のNSTが延長延長で1時間、こんなわかりやすいフラグある?…と、漫画だったら読者みんな思うところ。ストーリーが稚拙とか、妊婦がバカすぎて読んでられないとか、コメント欄を想像しちゃう。
であるからして、
「乃木さん、今日から入院してほしいのですが…」
診察の若くて気の優しい男性当番医(以下、N先生)の言葉に時が止まった。あ…ありのまま今起こったことを話すz(略
NSTの結果が思わしくないので、これからは出産まで毎日NSTを受けてほしい。しかし通院だと大変なので入院することを勧める。
そういう説明だった。え、じゃあ通えるならば入院しなくても良いのか?と返したらN先生がモゴモゴしたところで、主治医の女医(今井絵理子似、以下、絵理子先生)が「乃木さん〜」と診察室のカーテンを開けてニコニコと声をかけてきた。
「安静にしてたら赤ちゃんが大きくなるかもしれないので。」
ええと、そうか、よくわからないけどなんだか入院は免れない様子だ、、
準備があるので、明日から入院でも大丈夫ですか…?とおそるおそる絞り出すと
「では明日午前、必ず来てくださいね〜」
ニコニコ絵理子先生の圧よ…
産院を出ると、まず職場に電話をした。
来週から行けなくなりました、そのまま産休入ります。本当に急で申し訳ありません。
次に夫・コロ助氏に電話をした。
明日から入院だって。実家戻るなら(当時は隣町内に近居)ばあばに連絡しといてくれるか。ごめん。
その次に、約束をしていた友人にLINEを入れた。
時間通り行くね〜( ^∀^)♪
ニークー秋の御膳は最高でした。エービーも追加しました。
友人には、入院したら病院ごはんだから、これが産前最後の贅沢!美味しいものはしばらくお預け!と冗談めかして話をした。その後、失意のあまりニークー食べてもエービー食べても味がしねぇ…という日々を送るので、冗談ではなく本当にしばらくお預けになる。
次回、切迫部屋(同室のみんなでそう呼んでいた)における入院の日々。
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