世迷い言

「わたし、優しいよ」なんて言う奴に限ってそんなに優しくなくて。

「わたし、優しくないよ」なんて言う奴ほどそこそこ優しくて。



「がっつり稼げます」なんていう会社ほど過酷でブラックで。

そんなにアピールしない会社ほどそこそこホワイトで健全で。



「〇〇が得意」なんて主張する奴ほどただの知ったかぶりで。

「あんま知らないけど〇〇は好き」なんて言う人ほど詳しくて。



「愛がすべて」なんて叫ぶ人ほど恋愛にドライで。

「恋人なんていらない」って言う人ほど恋愛に貪欲で。



プラスの感情とか言葉っていうのは、
えてして他人に好印象を与えて
自分や周囲を鼓舞するものではあるんだけど、
実際にはそんなに大したもんじゃない。

逆にマイナスとまでは言わなくても、
大して主張しない人や物事ほど
実は物事の本質をちゃんと見ていて
だからこそ変に主張する自信を持てずにいる。



「わたし、大人だから」なんて言う奴ほど幼い。

「まだまだ子供だから」なんて言う奴ほど精神年齢は高い。



「あんたのここがダメ」って言う人ほど自分に欠点が多い。

「あんたのここがいい」って言う人ほど自分も良いものを持っている。



「お金がないから遊べない」なんて言う奴は稼ぐ気がないだけ。 

「お金はないけど遊ぼうよ」なんて言う人ほど稼ぐポテンシャルがある。



主張するなとは言わない。そんなこと言えるもんじゃない。

でもおごり高ぶらない方が自分の成長に繋がるかも知れない。



だからといって自己紹介で
「私は格好悪くて無様でお金は持っていなくて、
 他人に優しくなくて友達も多い方じゃなくて、
 社会について無関心でくだらない人間です」なんて言ったら
それこそ誰も寄り付かなくなるだろうけど。



   グローバル社会だとまたちょっと違う のがっち