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おとなと子どもがいっしょに作る物語
#未来のためにできること #初めてのnote
#Leica #Rollei6 ×6 #水墨画 #アクリル
いろいろな理由で、集団に馴染めない子どもがいる。そんな子ども達と放課後児童クラブの現場で接するたびに私は過去の自分と出会っていた。
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つながっていく つながっている
(放課後児童クラブの子ども達との共作です)
小学2年生の夏、隣の席の子が交通事故で亡くなった。児童養護施設から小学校に通う男の子だった。事故の翌日から、彼の机の上にはたくさんの花が生けられた。花は日毎に萎れていき、茎はドロドロになっていった。
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私は黒板に顔をむけながら『死んだらどこへ行くのか。なぜ生きるのか。なぜ死んでいくのか』ということばかりを考えていた。他の人達はなぜ、平気な顔をして生きることができるのだろう。 そして、いつのまにか『死んだらどこへ行くの?』という質問自体が、まるでなかったことのように、大人たちからは扱われていた。子ども時代の記憶は、モノクロ写真のようだ。私は、自分の世界がカラーになるよう、懸命に励んでいた。そしてそれ自体が『なぜ生きるのか』の答えであるかのように漠然と感じていた。
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集団に溶けこめない事情は、本当に子どもによってさまざまで、一括りにはできない。児童クラブには、神経発達症やグレーゾーンといわれる子ども達も来る。その子ども達の多くは、生きづらさのようなものを抱えている。 校庭を駆け回りながら、「落ち着いて落ち着いて」と、自分自身に言い聞かせる子どもがいた。彼のつま先は、彼の思い通りにならなかった。制御しきれない自分を抱えて、子ども達はいつも必死に生きていた。
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決して幸福だったとは言えない小学生時代を送った私だからこそ、きっとできることがあると、今は考えている。子どもたちの無邪気さも、怒り、悲しみ、もどかしさも、そのまま。そのままの形で引きつれて、つながっていく。それは未来のためにできること。私の具体的な祈りの形。
さぁ、楽しい物語を作って遊ぼう。
モノクロ写真にも、カラー写真にも、
花を咲かせよう。いっしょに。