結婚相手はデータじゃない!
3年ほど前、ニコニコアンケートでサクッと結婚相談所のアンケートに答えたら、相談所から電話がかかってきた。どうも無料体験のお誘いらしい。同じ日に近くで用事があったので、人生経験(ネタ)として突入してみた。
出迎えたのはいかにも仲人にいそうな年配の女性アドバイザー。ニコニコのアンケートから答えたせいか、私はオタク認定されていた。間違ってはいないが。学歴、年収、勤め先等を入力させられ、ついに女の子を選ぶ段階へ。
そこでは、同じように年収、学歴、年齢等で条件を絞ったあと、顔写真等から選ぶスタイルであった。横のアドバイザーは「初婚の方がいいでしょう?」「年齢は±3歳くらいですか?」とか言ってるのでとりあえず従って進める。「ほら、こんなにあなたの条件にマッチする人がいます!」
私が選びたい条件は、"可愛い""年下の""メンヘラじゃない”女の子です。"可愛い"は結局条件をしぼることができないし、"メンヘラじゃない"に至っては会ってみないとわからない。"年下"は20代では少ない。正直、こんな額面上のデータでは何もわからないことがわかっただけだった。
マッチングアプリは顔と年齢で残酷に好きと嫌いをスワイプする仕掛けであり、好まない人もいるだろう。私もあまり好みではないが、結婚相談所のデータよりは「私のほしいデータ」が揃っているのだと改めて感じている。自分で撮った写真、自分で書いたプロフィールの方が、決まりきったステータスよりも如実に人を表すと思えてしまう。
無料体験の最後に「あなたのステータスならお安くしておきますよ」と言われた。とりあえず保留にして、後日「彼女ができたので」と断った。嘘だが。