わたしと占い~急に開かれた扉編~
そんな中、わたしは人間関係で心を壊す訳です。
占いもクソもありません。
明日があるかも微妙な日々を過ごしていました。
たくさんの占い師や能力者さんと出会い、
少しずつ心の傷を癒しました。
寺社仏閣に通い、
何とか自分を取り戻すことができました。
人生でこんなに痛い目に遭うなら、
自分の経験が誰かの役に立つかも?
というか、そうなれば良いなー。
そんな仕事が出来たら良いなー
くらいに思っていたのです。
そして舞い込んできた電話占いの話。
縁ある方が電話占いの会社で働いていたのです。
勇気はありませんでした。
が、わたしの社会人生活は果物を売りまくることと、占いに関わることしかありません。
もう、わたしには占いしかない。
そんな考えもあったのです。
抗わず、流れに任せよう。
半ばヤケクソに近い気持ちで、
電話占いをスタートさせました。
お客さまは優しい方ばかりです。
優しいが故に、悩み過ぎるのでしょう。
彼の行動が理解できない。
彼との未来が見えず不安で。
わたしは愛されている?
聞きたくても、本人には聞けない…
そんな悩みを沢山聞かせてくださいます。
中には強烈でメモラブルな方もいます。
占いせず、世間話だけしてくださる方、
職場に悪魔がいると悪魔祓いを求める方、
電話占いの世界に飛び込み、
想像よりも自由な場所なんだと痛感しています。
そして強烈に感じます。
「占い師」
この絶妙な距離感の人間が
現代人に必要だろうと。
家族でもない、
友達でもない、
電話を切れば全くの他人。
でも自分の気持ちも、
置かれている環境も、
占いで感じ取ってくれる。
秘密がバレる心配もない。
お金され払えばいつまでも話を聞いてくれる。
この距離感にいる人にしか、
打ち明けられない話があるのでしょう。
身近な人に話を…と言いますが、逆です。
身近だから話せないのです。
裏垢や匿名が無くならないように、
占い師という仕事は残るだろう。
そう感じています。