最大瞬間風速をつかまえる
思い立ったが吉日。という言葉が好きです。
トライアルは自転車競技の中でかなり特殊である事は、この記事を読んで下さっている方々は重々承知だと思います。すでにトライアルで長い事遊んでいる人、これから始めてみようかな?と考えられている人、様々だと思います。「いつか全日本選手権で表彰台に上がりたいんだぜ!」と思ってる人以外は、基本的に「趣味」としてトライアルをやっているはずです。趣味の延長線上に公式戦があっても、もちろん良い事です。
今回は「これからトライアルを始めてみたい」人向けの記事になります。
どの趣味にも言える事ですが「やってみたい」と思った時にはできるだけ早く実行に移した方が良いです。人間は思ったよりも興味に対しては風のように「強風、弱風、無風状態」をウロウロします。新しい事にチャレンジすることはわくわくしますが、同時に大人になると費用対効果など小難しい事を考えてしまいがち。決して安くは無い車両代や用品代を考えると、「続くかな?」「大丈夫かな?」なんて事、誰でも考えます。ですが他でも主張している通り、
「やりたい!と思った時が一番の始め時」
であると断言できます。(もちろん、諸々購入費用に無理がない場合です)興味の最大瞬間風速を捕まえれば、一気に高いところまで飛べるかもしれないじゃないですか。また迷っている時間がもったいない。その間も時々刻々と身体は衰えますし、何より時間は限られていますから早く始めるに越したことはありません。幸いな事に、トライアルは非常に安全な遊びです。「車両購入費用 < やりたい気持ち」になった時は、迷わず始めるのが一番効率的だと思っています。
お金も大切ですし、誰しもがたくさんの収入がある訳ではありません。しかし、それ以上に時間は待ってくれませんし貯蓄もできない。更に自分の人生というタイマーは常に「死」へとカウントダウンをしています。ある経済学者が「お金を使わないでいる事は、実は一番の無駄遣いである」と言っていました。(まあ、この発言は主に吝嗇家に向けての発言でしたが)預金残高が数億円あっても、使わなければ死に金です。自分の為はもちろん自分自身だけではなく、家族や他人の為にも使わなければやはり死に金です。お金は自分や周りの人の為に使う為にありますので、生きているうちに使うのが良いと思っています。
私は結構消費活動をする方です。興味が向くモノが多く、どれも見て見たいしチャレンジしたいので自ずとお金がかかります。ですが得られた体験や身についた知識はどこかで役に立ちます。「ナポリを見てから死ね」とは有名なゲーテの言葉ですが、自転車が好きでトライアルに興味があるのであれば!
「トライアルをやらずして死すべからず」
といったところでしょうか。興味がある方は是非。本当に楽しい遊びですよトライアル。