back numberを聴くと思い出す彼に、10年ぶりに会った

「え、○○くん？」

びっくりした。
名札にあるその名を、私ははっきり覚えていた。
彼を認知して私が一瞬思ったことは
"リップ塗っておけばよかった"
だった。

結婚して愛する旦那さんがいるし
10年ぶりに会った彼のことを何とも思わないが
"あ、リップ塗っておけばよかった"
と思う私は一瞬女子高校生に戻っていたと思う。

家族旅行でたまたま泊まった旅館の受付に
彼がいた。

「ここ、俺の実家なんよ(笑)」

そう笑った懐かしいその人は
私が高校生の時に、恋をした人だった。

高校3年生の体育大会。
一緒にダンスリーダーになった彼と
どうやって仲良くなったかは覚えてないが
片想いしていたことだけは覚えている。
そして、
二人で京都にデート行って
プリクラも撮って、
めちゃくちゃいい感じだったのに
告白して、振られたことも。(笑)

いま覚えば本当に謎だったなぁ。

もう二度と戻れないあの頃だが
彼に恋していたときの私は
back numberをめちゃくちゃ聴いていた。
それはもう、とにかく聴いていた。

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ぼんやりと君を眺めていたんだ。
校舎の窓からやっぱりかわいいなって
友達と笑い合う君の姿に
見惚れることももう
できなくなっちゃうなぁ
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と、back numberの「恋」を聴きながら
肌をこんがりと焼いて中庭でテニスをする彼を
教室から見ていた
そんな高校3年生受験シーズン。

まぁ、見事に当時振られたわけで
甘酸っぱい思い出なのだが
とにかく、元気そうでよかった。

地元に帰省すると
そういう、甘酸っぱい思い出の中に居る人に
たまたま会えるときがある。

繋がりができて
途絶えてを繰り返して

いつのまにか
もう二度と会えない人になっていて

あれが最後だったのか
最後はいつだったのか

もう分からない人も多い
だから、今
自分が死ぬまで隣にいてくれようとしている
このひとを
大切に生きていきたい。

UVERworldを聴くと思い出す初恋の人
元気かな。
もう会うこともないだろうけど。

back numberを聴くと思い出す
高校生のとき恋した人。
きっともう会うこともないだろうけど
自分をつくる過去のひとつに
なってくれてありがとう。

大切な曲がありすぎて
HYを聴いても
C&Kを聴いても
タッキー＆翼を聴いても
何を聴いても彼の歌声を思い出す
大好きな旦那に

早く会いたくなった実家で過ごす夜でした。

nodoka🌼