声がれを起こす声帯の病気

声がれ、これは 医学的には「嗄声(させい)」と呼びます。
ネットで「嗄声 原因」と引けば、他にわかりやすいサイトがたくさん出てくると思います。AIの方が上手に説明してくれているかもしれません(笑)。今日(2024/10/3)検索したところ、AIでも専門性が増してくると情報の正しさは怪しくなってくるように思いましたので、僕からも書いておこうと思いました。

声がれのそのほとんどの原因が、「声帯」にあり、うまく振動していないことで起きます。
今回はその原理や解剖生理ではなく、今後の説明をシンプルにするためもあって、病気に絞って説明します。(参照は音声言語認定医・認定士テキストより一部改変)

声がれを起こす病気

①声帯の「腫れ」
○炎症 喉頭炎(=声帯炎(急性、慢性))
○良性のできもの(声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯、声帯のう胞、喉頭肉芽種)
○悪性のできもの(△は疑う疾患)(△喉頭乳頭腫、△声帯白板症、喉頭癌)

②声帯の「やせ」
○声帯萎縮
○声帯溝症

③声帯の「動きが悪い」
○麻痺(反回神経麻痺、上喉頭神経麻痺)
○脱臼(披裂軟骨脱臼)
○機能性(過緊張、低緊張、変声障害)
○神経(痙攣性発声障害、本態性音声振戦症)
○心因性

④ほか
○声帯瘢痕
○声帯癒着
他にもたくさんありますが大きく上記のようなところかと思います。
(「やせ」とほかはテキストでは瘢痕性疾患になっています。)

まずは、これらの大枠について説明していきたいと思います。

声がれ ではなく 「語」「ことば」の異常である構音障害や流暢性の障害である吃音(きつおん、どもり)は、声帯疾患の説明を済ませてから進めようと思います。言語聴覚士の先生がかかわる機会が多い領域で、助言をいただきながら記載していこうかと思います。

診断するためには喉頭ファイバーやストロボスコピーといった機材で声帯を見せていただく必要があるかと思いますので、結局のところは音声専門病院に受診していただくのがよろしいかと思います。

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