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余白をわからなさで満たして!【棚主コラム”ひと棚の景色”】
『余白をわからなさで満たして!』
文:デフュージョンブックス/将人
気分転換に武蔵小山から恵比寿まで歩くのが日課だった昨夏。道に迷って電柱読めば、「学芸大」っていう地名。7月、汗だく、フラフラ。
きれいな青の本屋さんを見つけた。入る。ポカリと本屋は命をときどき救う。
シェア型書店なんです、って教えてくれた。現金をおろしに行く。本屋に戻る道中で迷う(道にじゃなくって、どの本にするか!)。初めて新紙幣みたって話してくれて、店の説明してくれた。毎月棚を借りて自分の蔵書を売るんですよ。自部屋の本棚を思い出しながら聞く。うるおった喉で話す。汗が引いた手に言語学の本。道に迷うってラッキー。
翌月には本を搬入した。本がぱんぱんに詰まったかばんを背負って、亀っぽく歩く。ウサギにならなくても許される町にするための本を並べる。デフュージョン・ブックスという名前を自分の棚につけた。自分と思考が1つになった状態を脱するのが、デフュージョン(脱フュージョン)。
もっとわからなさを抱えさせて。道に迷ったままいさせて。余白を抱え合おう。製本された本にはだいたい余白(ノド)がある。ノドを言葉で埋めずにしばらくいられるような本を棚に並べて、棚主になった。本も命を時折救うから。
新企画・『ひと棚の景色』
スタッフ・みどりです!
ぬるっと始まりました新企画・『ひと棚の景色』
当店会員=棚主さんから寄せていただいた、本やお店にまつわるコラムを掲載させていただきます✨
記念すべき第1回目は、当店でも定期的に哲学対話を開催されている、
【デフュージョンブックス】の将人さん!将人さんはフェミニズムやジェンダー・人権にまつわる記事を中心に執筆するライターさんです。
いや〜さすがです。脱帽。すごく良い音楽を聴いたような心地です。
感動でちょっと泣きました😭
ウサギにならなくても良い場所・【哲学対話】も、
ぜひチェックしてみてくださいね!
学芸大学駅・祐天寺駅から徒歩10分
バス停『水道局目黒営業所前』徒歩1分
(東京都 目黒区中央町2-3-8)