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店舗コンセプトの正体がようやく掴めてきたスタッフ

【人生に、余白を】

当店のコンセプトですが、その『余白』とはなんだ?『余白』を取ることで人生はどうなるんだ?と何度も店主に尋ねていたのですが

「なんか、フワ〜ッと浮かんできただけだから、よくわかんないんだよねぇ〜」

というなんともフワ〜ッとした答えしか出てこないため、もう掘り下げるのをやめたスタッフ・みどりです!

店名の『NoDo_』とは、本の真ん中にある余白=ノドの事です。
この余白が無いと、本は本の形になれない。文字が詰まっちゃって読めなくなる=余白って、必要。人間もそうなのでは?というのが主な理由です。

他にも、店主自身、幼少期から今までずっと時間のゆとりが無い中で生活していたというのもあり、時間的なゆとり=余白という意味があったり
本を読むという何とも時間のかかる行動をする気持ちのゆとり=余白だったりと色んな意味が込められています。

ただ私、スタッフであり妻でありながらも、これがよーわからんかったのです。
「いや本読みたい時はフツーに読めばいいんじゃね?」と思ってましたw

しかし先日から個人的に、言葉での表現に難しさを感じていたり、子育て・仕事と家のことでの忙しなさから疲れが一気に出てきてしまった時がありまして。

ハイ、私が一番『余白』とは程遠かったのです(泣)

そんな中、当店ではお馴染み、書家の『yuzuki』ちゃんに誘われて、これまた書家の『佐藤達也』さんの個展を観に行ったんです。


一番好きだった作品

めちゃくちゃ心震えました。
何とも緻密で雄弁な『余白』、無いようで『有る』、シンと無音なのに、何か聴こえてくるような……

うまく表現できないのがもどかしいのですが、『余白』を身体で感じた個展でした。


余白のバイブスはわかったけれど、どうにも頭はついていかないワタクシへの極め付けは、信頼している人からの一言でした

「暇っていうのは、哲学的に生きる時間のことだよ」

ガーーーーーンと頭を除夜の鐘でぶっ叩かれた気分……

「その『暇』って言葉は『余白』とも言えます…?」
「うん!言える〜」

暇な時間というのは大抵、穏やかで静かな時。
そんな時にこそ本物の『創造性』は上がってくるのだといいます。

え〜〜〜ん、私は完全に『暇=なんか、悪いこと』と思ってたんです(泣)
『暇』って、『カッコ悪い』『充実していない』みたいなイメージがあったんですよね……忙しくしていれば、不安も心配もする暇ないかなって思っていたし、忙しい方が『頑張ってる感じ』がして良いと思ってたんです・・・とほほ

そんな『暇=余白』があるから、生きるためだけなら不必要なことを、わざわざ、やるわけですよね

本を読んだり
絵を描いてみたり
ぼんやり雲を眺めたり
「弱さって何だろう」と考えてみたり・・・

これらは『生き延びる』だけなら全く不要ですが
『知性と幸福感を持って、生きる』ためにはきっと必要ですよね


え〜〜〜ん!!ZINE作ったりしてるくせに意識が全然クリエイティブじゃなかったことに気づいたスタッフです(泣)

私が一番『余白』を楽しめてないってどういうことよ〜?!
お客様や会員さんにも申し訳が立たねぇ・・・
・・・と、嘆いていましたが

店主は、毎日に必死になりすぎている私のような人の居場所を作りたかったのかな・・・

なんてようやく、思いました。

私のように、「暇なんて無いよ!!」「暇って何〜?!」と思っている方が、当店にいる間や、このコラムを読んでいる間は『余白』を感じていただけるといいなぁ・・・


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