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Prophetの予測で信頼区間を表示(Ver. 3.15.3)

時系列データ分析ツール Node-AI スクラムマスターの 中野 です!

今回のアップデートにより、Prophetの予測で信頼区間を表示できるようになりました!

Prophetの予測については以下の記事もご確認ください。

これまでと特に操作方法は変わりません。
Prophetで学習したモデルで予測をさせると、「予測上限」「予測下限」というデータが表示されるようになっています。

Prophetの予測

AIモデルを業務に活用する場合、予測値だけでは意思決定に困る場合があります。

例えば、ある商品の在庫を管理する時、「欠品が生じないようにするには何個生産すればよいか」という問いに答える必要があるとします。

AIモデルによる予測では需要量が「100個」と予測できたとしても、それが誤差なく完璧に当たるとは限りません。AIモデルは過去の需要量を元に学習しており、将来の不確実性を完全に予測することはできないためです。

このようなケースで予測の「信頼区間」は役に立ちます。

需要量の予測結果が「100個」ではなく、「少なくとも83個、多くても115個」という情報があれば、「115個くらい生産すれば安心だろう」という意思決定をすることができます。

この「少なくとも」「多くても」というのは、具体的に「80%の確率※でこの範囲に入る」ことを示しています。絶対に信頼区間内に入るという意味ではないのでご注意ください。
※「確率で」と言う説明は理論的に厳密ではありませんが、わかりやすさのために正確な定義は割愛します。
※80%という数値はNode-AIでの設定値であり、今後変更の可能性があります。

また、「過去の傾向が将来も継続することを前提として」という条件が付きます。例えば感染症の流行のような社会的なインパクトが大きい未知の出来事があると、予測精度が低下する可能性が高くなります。

ちなみに「信頼区間」という言葉は以下参考サイトにあるように統計用語なのですが、Prophetの予測における「信頼区間」は若干意味が異なるようです。

Prophetにおける信頼区間の説明は公式サイトに譲りますので、興味がある方はご覧ください。
なお、以下サイトでは信頼区間(Confidence interval)ではなく不確実性区間(Uncertainty interval)と呼んでいます。
(なんとなく、私は「信頼区間」という呼び方のほうが好きです)

ぜひご利用ください!


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