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スランプ脱出!?AIでアイディアを得る

皆さまお久しぶりです。Node07と申します。
今回はイラストと小説の面でAIとクリエイターがどう向き合っていくべきかということについて記述していこうと思います。少し短めの内容にはなりますが私の関係者、クリエイターの知り合いの話も交えながら記載していきたいと思います。スランプの方や創作の伸びしろについて迷っている方は是非最後まで読んでいただけたらと思います。

物語を作ろう!

まず創作や同人における点で絶対に大切な二点について詳しく記載していきます。それは以下の二点です
・メッセージ性
・押し付けすぎていないか
これだけです。逆にこの二つだけを自前のセンスや画力、文才、表現力で補うか、大切な点を守れる努力ができるかで作品の質は大きく変わります。
 まずメッセージ性について、これはイラストでは視線とポージング、小説では何を書きたくて、登場人物は何を思っているかということです。少し例を出して練習してみましょう。

Azure Art Collectionより抜粋

 こちらは私がBOOTHで先日販売したイラストから取ってきたものになります。この画像からはどんなメッセージ性が感じられますか?ここから先一度考えてみて欲しいです。私が抱いた印象は…

・女の子がこちらを見ている
・覚悟を決めた、あるいは納得いかないような表情
・左後ろに日差しがある
・右から左へ強い風が吹いている

というのが大きいです。たった一枚の画像にこれだけの情報があります。順番に解説していきます。まず、なぜ覚悟を決めた、納得いかないような表情なのか、それは目線と眉と口角にあります。私が配布している商品を購入された方はなんとなく分かるかもしれませんが差分として大きく変えているのは上記した三点です。たった三点で知っていれば10パターン以上の差分が作れます(私が作成している差分は基本的に手描きです)。そして、部分的な日差し(光)には、『希望』や『前向き』という印象を与えます。厳密に話すともっと長く、光だけでこの記事が終わるので割愛させていただきますが、今回の場合は『希望』と『前向き』というところになります。最後、風が吹いている、これも今回に限った話ですがシンプルに『勢いがある』という印象と『逆境』という印象を同時に植え付けます。ここまでの解説がイラストが我々に与えた印象です。目線と風向き、光の入れ方でここまでのメッセージ性があります。
 さて、ここからは物語について話していきます。イラストから抜き取った情報を元にどんな課程でこの少女の表情になったかを考えていきます。色見としては青色なので、夜よりは昼という感じですね。ここから得られるストーリー性は、

・シーンは昼
・こちらを見ているということは自分もまた彼女と向き合ってる?また見たくないような光景がこちら側に広がっている。
・まじめな性格?
・彼女は覚悟を決めている

この画像には服装や所持品、ポージング、背景の情報が限定的なのでこれが限界ですが物語のアクセントにはなる瞬間的なシーンには違いありません。少し特殊な思考ですがこのシーンになるまでを考えていくことでメッセージ性を持ったストーリーを構築していく足掛かりになります。
 続いて押し付けすぎていないかという点です。これについてはもう少しきつい言い方にはなりますが「パターン化すること」「なげやりになること」です。まず人間の本能について可能な限り楽な道を選ぼうとします。それ故に雑になってしまうことは創作問わずどんなことにもあります。どういうこと?ってなると思う方が多いと思うので具体例を記載しましょう。
・イラストにおいて先ほど話したメッセージ性を考えない
・同じ構図、ストーリー構成がパターン化する
・結末や考え、思想、絵柄が一貫していない
こんな所でしょうか。一概にここに列挙したものが全てと言わけでは無いですが大体はここにあります。
あくまでこれは私の憶測の域を出ませんが昨今のAIイラストの違和感の多くはこの一貫性の追求不足による思考の押し付けが関与しているような気もします。足りない部分を視聴者の思考にゆだねることは良くも悪くも目立つケースがほとんどです。

本質と客観性

これらの話をまとめて私が言いたいことはただ一つ
「AIでアイディアを得たところで本質と客観性の追求は変わらない」ということです。この記事はクリエイター向けに書いているのでかかわりが少ない、見る専の方の為にもまた例を出しましょう。

葬送のフリーレンよりフ〇ーレン

これはフ〇ーレンです!!
恐らく多くの読者が意味が分からないと思っているでしょう。ですが私から言わせてもらえばこの画像に映る女の子はフリーレ〇に違いありません、
白い髪に後ろで結んだ髪の毛、童顔、エルフ耳。誰が何と言おうともフリー〇ンです。
そんな訳はありませんね?彼女は恐らく、こんな顔をしませんし、服装もどう考えても違います。誇張表現になりますが皆さんが今感じたことを言語化するなら「客観性の不足」ということになります(私Node07はそう思っているとして)。では本質とは何か、客観性を大事にすることも含みますが加えて「どの要因が描いたものたら占めているか」になります。人物やキャラクターなら髪の毛の色や服装、デザイン、風景では木々の細かさや質感、反射といったところでしょうか。まぁ今ありがちな話をするなら『みんなやってるからこの色合いで影を付けた』とかですかね。
この記事をここまで読んでいる方なら既に理解できると思いますがAIイラストの影や形、線画には意味がありません。AIイラストの多くは1+1の答えを思考して出しているのではなくて1+1=2という文を記憶して出しているというイメージです。なぜそうなったかはAI達も分かりません。ですが学習記録したデータがそうだったからそうしているだけです。
私も最近様々な形でイラストに再び関わるようになりましたが描き始めたころはただ楽しくてみんなやってる、憧れた人がしてたからという理由で良い技法、話題の手法を実践していました。創作デザインされた方の中には経験が多いと思います。ですが、意味のない学習とアレンジならAIイラストと何も変わりません。これが私の考える本質です。

まとめ

AIの意味のない創作物は確かに刺激や意図しない感動を我々に与えます。ですが、あくまで使えるレベル、ここでは意味のあるものにしますがそこに持っていくのには結局人間の手が必要になっています。AI批判や著作権証明という部分で騒がれていますがAI利用者がリスペクトを欠けてしまった部分を否定するべきであるのにも関わらず、一部の批判家はもう既に何を批判しているか正義という酒によって酔いつぶれ本質を見失っているケースを最近よく見ます。Node07は自分だけが特別…という意味ではありませんが同じ穴のムジナの中でこの本質を冷静に分析し試行している方がどれだけいるのかいささか疑問でもあります。
少し脱線しましたが、私の意見としては「結局意味のあるものにしているのは人の手が執拗に絡んだ物だけ」ということです。アイディアを得るため、デザイン性の向上の為ならむしろクリエイターはAIイラスト並びにその創作物に触れ、自分に足りていない部分を分析するべきです。
創作のアカウントとしては動いていない私の記事を読んで「何を言ってるんだ?」と後ほどクレームが来るかもしれませんがそのクレームを寄せる人が「本質」を少しでも理解してくれていることを祈るばかりです…


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