「会社が評価したくなるスタッフ」とは?/取締役が教える【転職時の注意点】
給料や待遇を上げたい!
誰しも思うことですが、
有名企業に就職したり、転職したりすれば全員が給料や待遇が上がる訳ではありませんよね。
しかし!
ネットでもリアルでも「年収〇〇円アップ!」や「□□歳で年収〇〇円!」のような人材系の広告が踊っていて、「自分も転職すれば給与上がるかも…」と思わせますよね。
人材系の企業の場合、
商品は「人」です。
「人材」を集め、求める「企業」を探し、
マッチングさせて収益を上げます。
彼らは市場を作るために
「人材」を獲得できるように「人」を煽る必要があるのです。
「人材」業を卑下する訳ではありません。
それがビジネスだから。
またこの職種がなければ、人材と企業の橋渡しが難しくなることもあるから
その誘惑を「どのように捉え」「どのように考え」「どのように行動するか」は受け取り側の問題になるのです。
さて、
今の会社で自分自身の評価がされていない、給与・待遇があがらない・・・
もう諦めで職を変えるしかない。。。と思った時に
転職という方法になりますが、
実は「転職」したとしても、にまた同じ状況にならないとは限りません。
その際に気を付けなければならない「落とし穴」の回避方法をお伝えしておきます。
その「落とし穴」とは、【期待感】です。
就職や転職の際に求職者も企業もお互い「期待感」を以て面接します。
その「期待感」がお互い目を曇らせてしまいます。
数度の面接で何を理解できるのでしょう?
ネットやその他提供される出ている情報でどれだけ理解できるのでしょう?
今の時代は企業「口コミ」サイトなどで見れなかった情報などを見ることもできますが、それは大抵「退職者」や「その会社に不平不満がある在籍者」からの情報です。また採用サイトや採用動画などで演出的に作成された情報の可能性もあります。
何が正しいか分からなくなってしまいます。
だから!
これからの時代、
自分の評価・待遇を決めるためには!
転職の際に「ミスマッチ」な会社にいって、失敗し、評価・待遇が話違いにならないようにするための方法を身に付けないといけないのです!
それは、
「会社を見る目」を養うことです。
どのようにして「その目」を養うのか?
難しいことはありません。
以下3点を踏まえて活動してみてください。
「会社を見る目」を養う方法とは?
まず、
企業を見る場合、当然「社長(経営者)」です。
社長(経営者)と話しをし、考えを知ることです。
また社長のインタビュー記事やSNS、その他の方法で社長を調べることです。
大手の場合、人事部や担当役員までしか会うことが出来ない場合も当然あります。しかし、その人達に社長の考えを聞くことはできます。
その人達が答えられない、もしくは調べた情報とズレがある場合、
社内意識のズレがある可能性があります。
次に「企業理念(ビジョン)」
企業理念がない会社もありますが、その会社の根本的な考え方は「企業理念」に集約されているはずなので、この理念について聞くこと、理解することです。何が行われるにもこの理念が中心になるべきものなので、これがズレているかどうかがポイントです。更にスタッフがこの理念を理解しているか唱和できるかなどが、あるだけの理念なのか、浸透している理念なのかの見極めです。
そして、「企業姿勢(対応)」
[言うは易く行うは難し]
と言いますが、
いくら魅力的なことを言われても、それが本当なのか?
有言実行してくれる会社かどうかを見極めたいですよね?
そして、
本当に求めてくれているのか?
人数合わせで考えているのか?
真意が知りたいですよね?
真意を簡単に知れる方法があります!
それは・・・
「入社時期」
です。
本当にほしい人材(優秀な人材と判断)の場合、
私は、
「前の会社でも、必要人材として活躍しているはず、
だから、急に辞められるとその会社も困るだろうし、
お客様も困るだろうな」と思います。
だから、
「入社できるタイミングはいつくらいになられますか?」と聞いて
「すぐに(来月からでも)大丈夫です!」
という人は採用しません。
理由は2つあります。
(1) そんなに急に辞めると言って会社もお客様も困らない人材
(2) 自分の都合でしか物事を考えられない人材
こんな人が優秀なワケないからです。
これは逆も然りです。
「すぐ来てほしい」という企業は【あなた】を求めている訳ではなく、「数」や「穴埋め」が至急ほしいのです。
そんなところで
正しい評価や待遇を受けることができるでしょうか?
残念ながら出来ない可能性の方が高いでしょう。
だから、
私は採用したいと思った人には「今の会社とお客様にご迷惑がかからないような段取りをとってから入社頂くようにしたいので、それまで待ちます」とお伝えします。
「評価される人」、「評価したい人」には
「評価されるべき理由」があります。
私が思う「会社が評価したい人」とは、
全ての事柄に「スジ」を通せる人であることが絶対条件である。
そして、
正当に評価してくれる会社も「スジ」を通している会社であること。
「スジ」とは【信念】です。
【信念】とは正しいと信じる自分の考えと意味されますが、
ここでは仕事に対しての「正しいと信じる考え」です。
勿論、それは自分勝手な考えではなく、社会に対しての考えです。
会社で言うと、コンプライアンス。
人で言うと、約束・時間を守る、礼儀礼節、報連相など当たり前のことをきちんと出来る人。それを働いている仲間、お客様にできる人。
「自分の都合」でしか、考えられない・行動出来ない人は「評価」なんかされません。
それは人も企業も一緒です。
一貫した「スジ(信念)」を以て、その「スジ(信念)」がマッチする会社で働くことこそ、正当な評価を受け続けるあなたにとっての最良の環境になるでしょう。