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66日ライティングxランニング(シーズン2)ライラン140字小説〜ドMじゃない

書くことは走ることに似ている。

現実とフィクションを織り交ぜた140字小説をお届けします。

前回はこちら→


8/66話→


コツコツの積み重ねを実感した話をしたい。

私がコレに気付いたとき、こんな当たり前のことにどうして気付かなかったのだろう?と思った話。

ノリでフルマラソンを走ろうと決めて走り出した(今は休止中)のだけれど、42.195キロを自らの足で進む。

参加を決めたのも自分だ。
ドMだ。


今回のお話を補足します。

私自身30代の若い頃にマラソン大会に出ようとノリだけで始めた。人にはマラソンなんてよく走るねぇ、なんて言われるし、未だに自分でも思う。

ドMじゃなきゃ走れない

とさえ思う。

普段走らない人が、50メートル走るだけでもとても大変なことだ。

ましてや倍の100メートル?(いやいや、しんどいでしょ!)

さらには1キロ……10キロ……20キロ……40キロ。正気の沙汰ですか?! と。

でも、マラソンを走る人たちに共通して言えるのは、最初は誰もが走ったことのない距離を走っていくってことだ。未体験ゾーンに踏み込む。

そりゃ練習する人は、どこかの段階で42.195キロ走れるようになってから大会に出場する人たちもいるだろうけれど、誰もが生まれてこのかた初めから42.195キロを走った経験がある人などいない。

66日ライティングxランニングも同じだと思う。

誰もが最初から書ける人たちではないし、昔から書けた人などいない。

普段から50文字書くのもしんどい人が、100文字書くようになり、500文字、1,000文字、3,000文字となっていく。

実は「走ろう」と決めた瞬間から「走る」世界は始まっているのだ。

ライランナーはドM……いや、言い換えよう。

全員がチャレンジャーなんだ。

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たつのこ龍次郎(りゅうじろう)
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