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それゆけ棒人間!
棒人間、もしくは糸人間って聞いたことありますか?
頭の中でイメージしてください。
まーる書いて、人書いて線下ろして人っ♪
はい、無理やり「絵描き歌風」に伝えてみましたが、こういうスーパーデフォルメキャラクターですね。
◯
人
│
人
桜舞う新学年、今考えてもアホかと問い詰めたくなるほどに重たい教科書たち。
私たちはカバンの中に希望と夢を詰め込んで学業に励んでいました。
……申し訳ございません! ワタクシ嘘をついてしまいました。
「学業に励む」だなんてカッコつけてしまいましたが、そんな崇高な気持ちは持ち合わせておりません。
あの頃の私は何も考えておらず、ただ「学校に行くものだ」という受動的な考え方で行動していました。
学問の教えを乞う先生にもいろんなタイプがいます。
無気力なのか、感情を表に出さないよう淡々と喋る理科の先生。
やたら情熱的で、宝塚歌劇団を彷彿とさせるほど演劇じみた喋りで生徒に絡んでくる理系の先生。
はたまた、クセの強い声色と喋り方で「えーー、それでですねー、次の"ペーシ"を開いてぇー」なんて生徒の心をモヤモヤさせる社会の先生など。
おそらく、みなさんの中でも思い起こしていただくといろんな先生がいたと思います。
で、自分の興味の範囲と先生タイプの相性が悪くなると、いつしか「つまらない授業」が生まれてきます。
で、私たちは持て余す時間、逃避する世界を作るのです。
生徒の中で誰が発明した(文明を持ち込んだ)のか分からないのですが、あるとき「ペラペラ漫画」なるものが流行りました。
教科書の四辺にある余白が、壮大なる舞台に早替わりです。
棒人間を1ページ目の左下に書く。
棒人間だけに「棒立ち」です。←上手い! いや上手くないか
1ページすっとばして3ページ目の左下同じ場所、棒人間がわずかに腕と足を動かしたように書きます。
コツは「ほんのわずか」です。
次も1ページすっとばして5ページ目同じ場所に……
こうやって数ページ書き続けてみたあと、押さえた指をスライドさせてページをめくると「棒人間」が動き出します。
単なる余白が、棒人間の壮大な一大スペクタル劇場へと早替わり!
あのときは、あり余る時間があった(←勘違い)ので、書いて動かしてはほくそ笑んでいました。
あの頃の自分に言ってやりたいです。
勉強せーよ、と。
でも、あのとき自分で「動かした驚きと記憶」は、なかなかの衝撃だったように覚えています。
あの頃に書いた棒人間くん、キミは教科書を飛び出していまどのあたりを冒険しているのだろうか。
ひょっとしてロケットに乗り込んで、宇宙で未開の地を探検しているのかもしれない。
どうかご無事で。
66日ライティングランニング
を始めて50日目です。
※ご興味ある方は下記の記事冒頭箇所をお読みいただけるとスピーディです☆
#66日ライラン
#50日目
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