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今週のニュージーランドの新聞記事より- オークランドの学校で学生数が急増!

また週末がやって来ました。
今週は日曜の朝に4時間、救急クリニックで働かないといけないので
完全休業ではないのですが。

今週の新聞記事は、オークランド(ニュージーランドの最も大きい都市。首都ではありません。)で、学生数が増えている事に関する記事です。

これが元記事です。

時間節約のため、ChatGPT の力を借りてまとめてみると、

オークランドの学校登録者数急増
2000年以降、オークランドでは学校への登録者数が急激に増加しており、特に新しい住宅地の拡大が影響しています。

人口増加と教育需要
人口増加が学校の収容能力を圧迫しており、学校の新設や既存校の拡張が急務となっています。特に小学校が満杯状態です。

新しい学校の建設
政府は、急成長する地域に対応するため、複数の新しい学校の建設計画を発表しました。

特定のエリアでの集中
オークランドの中でも特に南部と西部のエリアで、急速な開発に伴う生徒数の増加が顕著です。

生徒数増加の原因としては、
人口増加: オークランドは過去20年間で急激な人口増加を経験しており、新しい住宅地の開発に伴って若い家族が増え、学校の需要が高まっています。

移民の増加: 海外からの移民の流入が、特にオークランドにおいて多くの新規入学生を生んでいます。

都市の開発と拡大: 新しい住宅地やインフラの開発が進むにつれて、新たなコミュニティが形成され、それに伴い学校への登録が増加しています。

この中で、最も影響しているのは
移民の増加
であると思われます。
ニュージーランドの出生率自体は徐々に低下しているので。

自分も移民の1人として、
親がより良い生活状況を求めて、また
子供のより良い教育を求めて
ニュージーランドに来るのはよく理解できます。

ここで問題なのは、政府が移民を受け入れる事によって必要なインフラストラクチャーの整備を頭に入れているか、という事だと思います。

公立の学校は、学区に住んでいる子供の入学や転入の申し込みを断ることはできないらしいです。
つまり、学区にたくさん住宅が建てられ、そこに学校に行く年齢の若い人がいる家族が住む様になれば、公立の学校はその若い人達を受け入れないという選択肢はない。

また、プライベートの学校は、生徒が登録するほど収入が増えるので、ギリギリのところまで生徒を受け入れる事が予想されます。

たまたま見た記事に、オーストラリアが同じ様な問題で、海外からの学生を制限する、という記事がありました。
記事のタイトルには「これはニュージーランドにとってチャンスか?」みたいな事が書いてありますが、今回のニュージーランドヘラルドの記事を読むと、
結局ニュージーランドも同じ問題に直面しており、この先は、例えばニュージーランドで留学できる地域を制限する、などの規制が必要になるかも知れません。


医療業界も、同じです。
移民増加によるインフラのニーズ増大を政府が正確に把握せず、計画を立てる事なくやって来たのが、ただでさえ多い医療業界の問題を更に増やした要因では無いか、と思います。

移民によって人口が増えれば、医療のサービスのニーズも増える。
勿論、移民が医療に従事する事により、サービスの供給も増加できるのですが、差し引き、どれだけのプラスになっているのか、マイナスになっているのか。


昨日のニュースに、政府が支出を減らすために公立病院の看護師の数を減らそうと計画していた事。
それに、最近、医療経済改革のために任命されたcommissionerが、反対した事が載っていました。

それによると近年看護師が増えたという事なのですが、
それは、医師不足を補うために、ナースプラクティショナーを増やしたのが、反映されているのでしょうか。
ナースプラクティショナーになるのには、政府がかなりお金を投資しています。

ナースプラクティショナーによる医療は、望ましく無い結果を出しているというペーパーはいくつか出ています。
トレーニングが終わったナースは、給料の更に良いオーストラリアへ移り住む可能性もあります。
そうなれば、私たちニュージーランドの住民の税金は、ニュージーランドのためには使われていない事になります。

問題山積みです。😂

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総合診療科医のだのり@ニュージーランド
「親も育つ子育て」を広めるために、私の持っている知識、経験、資料をできるだけ無料で皆さんに届けたいと思っています。金銭的サポートが可能な方で、私の活動を応援していただける方は、サポートをしていただけると嬉しいです。