【東京近郊みちしるべ】樋口一葉記念館旧居跡など
2019年の6月25日に三ノ輪まで行き、15分ほど歩いて、樋口一葉記念館旧居跡などを見つつ、樋口一葉記念館へ。
意外と来場者がいるが、見学する分には差し支えがない。
館内は、一葉ゆかりの品の展示のほか、たけくらべに関連してか、吉原に関する展示も多い。
江戸時代は、『おはぐろ溝』とよばれた堀で囲まれていて、大門と呼ばれる門から出入りしていたそうな。
また、『冷やかし』という言葉は吉原が発祥で、浅草の紙職人が紙を乾かしている間に、吉原を見物していたのがその由来との事。
一葉記念館を出て、近くのお寺へ参り、吉原の神社に行ってみる。
境内は現代でもおしろいの臭いがして、いろいろな錦が奉納されていた。
自分も吉原を貫く通りを歩いてみたが、現代の廓の中はマンションも多いし、通りはコンビニもあるし、下校中の小学生もランドセルを背負って歩いているくらいである。
大門あとは現在は観光用の柱が立っている。
かつて、二カ所ある大門を締めきって吉原を貸し切ったのは紀国屋文左衛門であったそうであるが、現代ならディズニーランドを一人で貸し切るくらいのノリであったろうか。
近くに『見返り柳』があり、ここで、遊女との逢瀬を名残惜しんで振り返っていたが、今は枯れそうである。
恐らく『おはぐろ溝』の石垣であろうものが残っていた。
ここから向こうが『廓』であり、異世界だったのである。
帰りは駒形から浅草へ。
外観もレトロな牛鍋屋さん。入ると、人数に応じて太鼓がなります。
京成線の堀切あたりを散策した。