映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
物事が上手くいかなかった時や、何か物憂げな気分が胸の中に溜まっていくような感覚の日は決まって走っていた。ペース配分なんて気にもせず、玄関を飛び出すように全力疾走をした。
中・高と毎日部活に打ち込むことが出来ていた体力はどこに行ったのかという気持ちと今にも吐いてしまうのではないかというような息切れと共に、それまで抱えていた憂鬱はどこかに置いていったような感覚を得られた。
自分を全力疾走させた要因は全く解決せず、むしろ思考放棄したヤケクソとも捉えられる行動は、決まって荒んだ心