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プログレッシブロック

”RUHS”というバンドをプログレ(プログレッシブロックをこう言います)と書きましたが、「違う!」と思われる方も多々いらっしゃると思います。思えば45年ほど前、兄の影響もあり小学生のころから洋楽を聴いていました。ディープ・パープルその他もろもろ。その時に一番記憶に残っているのが、”UK”というバンドです。これならだれもが認めるプログレだと思います。殴られたような印象でした。曲を聴くと体がぎくしゃくになってしまったのを今でも覚えています。

プログレというと、キングクリムゾン(King Crimson)、ピンクフロイド(Pink Floyd)、イエス(Yes)、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(EL&P)などが代表格といわれていますが、私としては”UK”の『Presto Vivace And Reprise』です。UKのほかの曲は結構アメリカンポップ(ロックではないです。ちなみにボストン、ジャーニー、エイジアなどもロックと思っていません。エイジアというバンドはメンバーが全員が、これぞプログレ!という感じでしたが、世界で大ヒットしたファースト・アルバム『詠時感〜時へのロマン』はとてもポップです)な感じですが、この一曲はガツンときました。

始まりのキーボード、「何だこりゃ?」と思い、「何だこのリズムは?」体がぎくしゃくしました。リズムが取れない。高校からドラムをやっていましたが、全く叩けませんでした。今でも一人で練習台でトコトコやっているのですが、相変わらず体は、ぎくしゃく、です。でも、引き込まれます。このピコピコのキーボードが大好きです。プログレの特徴の一つに変拍子があります。簡単にいうと時の通り、変な拍子です。曲を聴いてもらえれば分かる通り、私の耳では(技術では)全くアクセントが取れないのです。ベースだけが何やらリズムを刻んでいるようですが、それでも、ぎくしゃく、です。ベースの流れをドラムが邪魔している感じすらします。

このバンドはあまりテクニックに走らないバンドですが、他のプログレを聴くと、これでもかというくらいに「個」を主張してきます。団体戦なのか、個人戦なのかわからないくらい、みんなが超絶技巧に走ります。そしてプログレのもう一つの特徴が曲の長さです。この曲はすごく短いのですが、他のプログレバンドは20分30分とかやたら長い曲を作るバンドが多いです。YESというバンドも「クラッシック?」と思うような長い曲を作っています。とても素敵な曲ですが、初めて聞く人は「えっ?まだ終わってなかったの?」と感じると思います。話戻りまして、このUKというバンドの一人、ヴォーカルのジョン・ウェットンが後に上で説明したエイジアで歌っています。なんとも不思議な感じがします。

もうひとつプログレで思うことは、「わざと変なことしてるの?」ということです。この曲の出だしもまさにそうです。私にとっては「何だこりゃ」でした。その時に思ったことは、当時一番好きだったバンドがディープ・パープルでハード・ロックというジャンルだったのです。バンドもジャンル分けしていました。プログレに出会って、「なんでもありなんだ」と思えました。と思いながらも不思議がいっぱいでした。プログレが好きになり、その後いろいろと聞いてきたのですが、結局はプログレってくくれないなぁ、という感じです。変わった曲も多いですが(いい意味でです)、とても美しい曲や、さわやかな曲もあります。不思議なジャンルです。いや、ジャンルじゃないですね。次はこれまたプログレの代表者キングクリムゾンのことでも書きたいと思います。

最後に”エイジア”の『heat of the moment』を聴いてみてください。びっくりします。「これ、プログレの人がやってるの?」が第一印象です。


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