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50日間世界一周#16|エーゲ海の至宝、サントリーニ島

2024.6.19-6.22
7週目、ギリシャ🇬🇷サントリーニ島。
3泊中2日の滞在。宿泊は島の中央にあたるティラのブティックホテル。

海岸沿いの白い壁と青い屋根、夕日が有名なサントリーニですが、三日月型の本島に囲まれる形の離島には火山と温泉もあり、ボートでのツアーもある。今回は3泊の短期滞在だが、長期でも色々と楽しめそうです。

島の西側は断崖絶壁となっていて、ビーチは空港もある東側だけのようです。西側の断崖に建つホテルには海を臨むプールが並んでいます。

白壁のホテルとプールが並ぶ
青い空と海と屋根

大きな町は中央のティラ(フィラ)と北側のサンセットと絶景で有名なイア。湾には毎日違うクルーズ船が浮かんでおり、昼間はせっせと小船で崖の下にあるオールドポートに人を運んでいる。

大型クルーズ船が数隻いると、ものすごい人数が上陸してくる。ティラのオールドポートに行った日は、まさにその状態で、町に上がるケーブルカーは長蛇の列(軽く1時間は並んでいそう)。
街中の狭い道も清水寺の三年坂状態で横切ることもできない。

うっかりケーブルカーで港に降りてしまった我々は、ランチをして様子を見るも(ここで食べたスズキの塩焼きが絶品でした!)、戻りの登りケーブルカーは引き続き炎天下のなか長蛇。他に町に戻る方法は徒歩かロバ。炎天下な上に、サマードレスを着ているので、どちらも無理。
途方に暮れていたのだが、災い転じてなんとやら。北のイアの街までのボートとティラに戻るバスのパッケージツアーを発見。
この日は夕日を見にイアに行く予定だったので、渡りに船とはこのこと。
しかも、海からの景色も楽しめて、30ユーロで移動できました。

海からの景色
船がついたのはイアの港
海の青さがすごい

ところが!!!
イアに着くと、こちらも大渋滞に大混雑。
白壁と青い屋根をバックに写真を撮るために、二人すれ違うのがやっとの細道に長い行列ができていました(ある意味ちゃんと並んでいる)。
大型クルーズ船(恐らく5000人規模?)x2の7割が下船するとして、7000人が海からこの狭い島に上陸。そしてこの狭い路地に殺到しているのだから大混雑になるわけです。
クルーズ船に乗っての旅行している人も大変ですね。乗ってみたいと思うけれど、人数が多いだけに、どの船も港で移動手段の争奪戦のようです。

というわけで、日の入りの時間が近づくにつれ人がさらに増えてきたため、夕日を見ようと思っていたが断念して、混乱を避けて19時のバス(ツアー最終便)でティラに戻りました。そして、ティラの街も身動き取れない混雑だったのは言うまでもありません。
結局、ホテルの部屋のテラスで、夕焼けを見ながらビールとテイクアウトのファラフェルとギリシャサラダを頂きました。

ホテルのテラスからの夕焼け

翌日は、人の少なそうな内陸の丘の上にあるフィルゴスという可愛い城下町に。ティラからバスで15分ほど。昨日までの喧騒が嘘のように、こちらは人も少なく、ゆっくりと街を見れました。小高い丘の上の城跡は、東西両側の海が見渡せる絶景ポイントです。
バス停の近くにある、ホテルのフロントで教えてもらった、ワインとおつまみの店も最高に美味しかったです。
海沿いではないけれど、サントリーニではここが一番良かったかな。

両側の海が見えます
とても素敵な教会

この日(金曜日)の夕方はティラもそこまで混んではいなくて快適でした。クルーズ船は1隻のみ、すでに人は船に戻ってるようでしたので、船の曜日と時間を見て動いた方が良さそうですね。

夜は海の見えるレストランへ。
時間と人数はもちろん、お店の中を案内してもらい、席も指定できます。なので、到着したら、海沿いの崖に迫り出したお店でテーブルをいくつか見せてもらい、その場で席まで予約することをお勧めします。我々は海側のサンセットと街の夜景、両方に面した角席のテーブルを指定して、2日後の8時に予約をしました。
まずはカクテルでゆっくり日が沈むのを見て(食事は後でオーダーすると言えばok)、日が沈んだくらいに食事をスタート。時間制限はないので存分に楽しめます。
ミニマムオーダーがあるお店もありますが、なかったとしても軽く飲んで軽く食べて、概ね二人で100ユーロ+くらいが相場のようです。

サンセットが本当に美しい
ティラの夜景

オーバーツーリズム
アテネのパルテノン神殿もそうだが、狭い空間に人の密集がすごい。
アテネ同様、朝一番で動くのがベストだけど、路地も狭く全員が夕日を見にきているようなサントリーニは人の密集度合いが凄すぎました。

イアからディラへ、民族大移動。最終バスに人だかり

では、こんなに混んでいると知っていたら行かなかったかと言うと、
知っていたら、より負荷の少ない方法を考えて動いたと思います。今回もチャレンジはあったけれど、うまく軌道修正できたかなと思う。
・週末の方がクルーズ船が少ないなら、日程を週末に合わせる
・朝早く活動する(人が少なくて写真撮るにも良い)
・より人の少ないエリアを訪ねる(今回はピルゴス。十分に白壁と青屋根、遠くにだが海も見れるし、本当に行って良かった。)
・崖沿いのレストランを予約して、夕日を見ながらディナーする。
レストランの席なら、人混みも関係なく夕日と夜景と食事をゆったり満喫できる。まずはカクテルでゆっくり日が沈むのを見て(食事は後でオーダーすると言えばok)、日が沈んだくらいに食事をスタート。時間制限はないので存分に楽しめる。

もちろん、お金に余裕があって、イアの岸壁のホテルに宿泊できるなら、部屋のプライベートプールに入って(貸切温泉くらいのサイズ感)、一日中海を眺めながら部屋から動かない、というのがベストだと思います。
本来はそんなリラックスした旅をするべきリゾートなのでしょう。

その後、ヨーロッパの友人と話していたのだけど、毎年6週間休む彼らの選択肢にサントリーニやドブロフニクはないらしい。クレタやモンテネグロとか、人が少ない場所でのんびり過ごすそうだ。

そう言われれば、アメリカ人と南米らしき観光客がとても多かった。状況を知ってる人は行かないんですね。とはいえ、初めてのエーゲ海、アドリア海としては行って良かったと思っている。ヨーロッパ人の彼らも多分昔は一度は行ったことがあるはずだから。

日本にいて激混みの京都に行くくらいなら、奈良の唐招提寺や法隆寺とかの方がいいよね。と我々が言うのと同じことだろう。かくいうヨーロッパ人にも日本に来るならそのルートがいいよと勧めておきました。

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