甲状腺乳頭がん記録 #07 手術日
手術当日の朝
2024年5月10日。
手術当日の朝は絶食のため何も食べられず、非常にお腹が空く。
9時からの手術だったので、多少助かった。
手術後は寝たままなので、血流を良くする着圧ソックスを履いて、
着ていたパジャマから手術室に行く用のパジャマに着替えて待機。
時間になったので、看護師さんと一緒に手術室まで移動。
もちろん、歩ける人は自分で歩いて手術室まで行くので、
エレベーターにどんどん手術予定の患者さんが乗ってくる。
手術室前でオペ担当の看護師さんに引き渡され、手術の注意事項を聞く。
実習中みたいな初々しい女の子がガチガチに緊張しながら説明してくれるので、逆にこちらの緊張が解けた。
手術室の中は、執刀医の先生と麻酔科の先生2人、オペ看護師さん3人という総勢6人が私のために準備してくれている。ありがたや。
手術の誤りがないように自分の名前と手術名を皆さんの前で申告したのち、手術台に寝っ転がり、もうちょっと上〜下〜と言われながらモゾモゾ動く。
手術台は結構高くて幅が狭いので、ドキドキする。
まな板の上の鯉状態の私にすごい勢いで血圧計や心電図がつけられていく。ピッピッピッという自分の鼓動の音が手術室内に大音量で響き渡り、
緊張して鼓動が速いのがバレバレなので、深呼吸をする。
麻酔用の点滴を入れようとするも、緊張で血管が極細になっていてなかなか上手く入らず、腕に激痛。ぎゃー。
エコーを持ってきてもらい、極細血管ちゃんを発見し、やっと入った様子。
もうヘロヘロなので、早く麻酔を、麻酔を入れ・・・(ブラックアウト)
覚醒
次に目が覚めたのは、恐らく手術が終わった直後の手術室の中。
麻酔科の先生たちが、「起きるの早いな」「若いからね」と言っているのが聞こえたので、
ちょっと早かったか?とまた目を閉じる。
次に、手術室の外の待機場所みたいなところで看護師さんに起こされる。
執刀医の先生から、今は午後1時40分で、無事に手術が終わったこと、
夫に今から電話してくれる、とのこと。
手術中に挿入されていた気管チューブの影響で声が出しにくいので、
カラカラの声でなんとかお礼を言う。
ベッドに寝たまま病室へ戻る。
原因は分からないけどお腹から胸に発疹が出ているようなので、要観察とのこと。
麻酔で気持ち悪くなる人もいるみたいだけど、私は予想より痛みも気持ち悪さも全然無かったので、ラッキー。
午後3時、面会時間になって夫がやってくる。
面会時間は30分なので、あっという間だったけど、
面会の間に発疹が治まる。多分ストレス性の発疹だった。
手術当日の夜
夜、看護師さんが歯磨きしますか?と歯磨きセットを用意してくれる。
リクライニングを少し起こして歯磨き。とてもすっきり。
夜中の間は看護師さんが何回も見に来てくれて傷の様子を見てくれる。
みんな私より年下だと思うけど日勤も夜勤も大変だろうに、
安心して過ごせる環境を作ってくれる看護師さんに頭が上がらない。
痛み止めの点滴を入れてもらっていたので、快適に寝られた。