春スキーへの誘い
みなさんこんにちは。寒の戻りに身体が対処しきれていない四十肩ノックです。
さてさて、寒さが一時的に戻ってきましたが、気温は着々と上がってきて、陽射しが春を感じさせる季節ですね。地元のスキー場はこの三連休で営業が終了してしまうので、最終日の本日、一人で滑りに行ってきました。写真は本日のお山の様子。
ほんとに今日で終わりなの!?
世間的には3月で冬は終わり、スキーシーズンも終了というところでしょうが、コアなスキーファンはこれからが2度目のシーズンイン。そう、春スキーシーズンの始まりです。特に今年は積雪が豊富でどこの地域もまだまだ滑れるお山が多いはず。経営の都合で営業が終わるスキー場でも、雪がたくさん残っている場所は多いと思う。滑るのが大好きなスキーヤーのみなさんなら、「雪があるのに営業終了なんて、、、勿体ない!」と鼻の穴を大きくして憤慨していることでしょう。波があるのに海への立ち入りができないサーファーの心境。
「暖かくなってまで雪山を滑るなんて、どうかしてるわ」と思っている方々に、今日は春スキー大好きな私から春スキーの魅力についてお伝えしようと思います。
春スキーの魅力その1 『暖かい』
まずはやっぱり気温です。スキーは寒い冬にするものと思っている方にとっては「?」な話ですが、やっぱり春スキーの一番の魅力は暖かいことでしょう。私は滑るのが大好きですが、歳を重ねるにつれ真冬のスキーの寒さだけはしんどくなってきました。スキー靴の中にホッカイロは標準装備です。あとは子どもたちと家族スキーに行くにしても、吹雪いて寒いスキー場には連れて行きたくありません。かと言って、真冬にピーカンの週末に当てるとなんて、日頃の行いが神レベルじゃないと無理です。その点、春は天候が安定して晴れの日が格段に増えます。リフトに乗ったり、山を登ったりしている間もポカポカしてそれだけでなんだか幸せな気分になれる。
スキー場までのアクセスも、雪道を走らなくて良いので安全だし快適です。あ、ただ凍っている場所もあるのでスタッドレスタイヤは必須ですよ。
春スキーの魅力その2 『人が少ない』
このご時世、スキー場もリフト待ちする程の混み具合はあまり見かけなくなりましたが、やっぱり真冬の連休なんかは人がワンサカ押し寄せます。私が子どもの頃は地元のスキー場でもリフト待ち30分なんてザラでしたけどね。滑ってきてリフトを見ると、リフト待ちの列が扇形になってたり。今はもう、懐かしい、思い出の日々。今日もまだ3月だというのにゲレンデはほぼ貸切状態。スキー場の経営が心配です。
このご時世なので、人が少ない場所で遊ぶなら、やっぱり春スキーでしょう!
春スキーの魅力その3 『雪が良い』
「またまた、ノックさんよー、パウダースノーは真冬にしか味わえんでしょうが」と思っている貴方、それはそのとおりなんですが、春の良い雪とはパウダースノーではないのです。春にしか味わえない雪があるんです。それはザラメ雪やコーンスノーと呼ばれる粒の大きな雪のことなんです。
春になると、昼夜の気温差、降雨などにより雪が融けて凍るを繰り返し、雪というよりは小さな氷の塊のような雪質になっていきます。山を滑る人たちの間では、真冬のパウダースノーよりも春のザラメ雪を滑るのが好きな人もいるくらいで、柔らかくて滑走性が良く、滑って気持ち良い雪質です。そして春の最上級の雪質と言えばフィルムクラスト。これは融けた雪の表面が冷やされて薄い膜のような氷になり、滑るとシャリシャリシャリーっと心地良い音を奏でる、たぶん、体感的に最も気持ち良いコンディションです。私もこのフィルムクラストを滑りたくて春山に上っているようなもの。
こちらは私も大好きな鳥海山東斜面。見事なフィルムクラスト。春山の風の強さ、シャリシャリと鳴る雪の音なども楽しめる映像ですね。
朝早く山に登った人だけが味わえる贅沢。いやあ、見てるだけで気持ち良くなった。今年は是非、こんなコンディションで滑りたいです。
春スキーが楽しめるスキー場
ここではゴールデンウィークまで営業予定のスキー場をピックアップしました。私自身が東北在住なので、行ったことがある東北のスキー場のみですが、いくつかご紹介します。
①蔵王温泉スキー場(山形県山形市・上山市)
東北でも規模が大きなスキー場。温泉街にあるスキーリゾートとして知っている方も多いと思いますが、積雪量も多く、小雪のシーズンでない限りはゴールデンウィークまで滑走できます。私も長年、ホームゲレンデとして親しんできた大好きなスキー場です。4月からは春スキー料金でリフトに乗れるので、混雑する真冬を避けてゲレンデをのびのび滑り、午後からは温泉街でまったり過ごすなんてプランもオススメです。スキー場は山形市中心部から車で20分くらいなので、麓の山形市に泊まって街中散策も良いですよ~。1日で回りきれない広大なゲレンデを、お泊まり含めて楽しむのが良いと思います。
②月山スキー場(山形県西村山郡西川町)
全国的にも知られる夏スキーが楽しめるスキー場です。あまりにも雪が多いので、オープンが4月。7月まで天然雪での滑走が楽しめます。高速道路で麓までアクセスできますし、スキー場手前には宿もたくさんありますので、春から夏にかけてスキー合宿なんかも良いですね。私もやってみたい!今年は4月10日オープン予定です。
③猫魔スキー場(福島県耶麻郡北塩原村)
私の地元、福島を代表する豪雪地帯のスキー場。山を挟んで反対側がアルツ磐梯というスキー場で、近年、星野リゾートさんが経営されていますね。リフト券も共通で、山の上を歩いて行き来するサービスもやってます。真冬はアクセスの良いアルツ磐梯、春以降は積雪が多い猫魔と、営業のピークを分けているようです。猫魔スキー場は真冬のパウダーも魅力ですが、春もコース整備に力を入れています。裏磐梯は桧原湖などの湖畔にペンションがたくさんあり、ダリの作品展示が充実した諸橋近代美術館などもあり、スキー以外の観光も楽しいですよ。少し離れますが、喜多方でラーメンを食べて帰るのが定番です。
④箕輪スキー場(福島県耶麻郡猪苗代町)
福島市内からのアクセスが良いスキー場です。東北道を降りて30分くらいで着きます。リフトから見る箕輪山などロケーションも良く、コース整備もしっかりしているので通年で楽しめるスキー場です。土湯温泉からも近く、帰りに温泉を楽しむのも良し。道の駅つちゆの「山の恵の天ぷら丼」は美味!オススメです。
※近年、箕輪スキー場はGWまでの営業はやっていないようです。
⑤夏油高原スキー場(岩手県北上市)
岩手の超豪雪地帯、夏油。真冬のパウダーも素晴らしいですが、春まで長く滑れるのも魅力。急斜面も多く、ザラメ雪を快適に飛ばすのもまた楽しい。私は入ったことないですが、施設内に温泉もあるので、温泉好きの人なら是非行きたいスキー場です。今からゴールデンウィークまで、温泉パス付きスプリングシーズン券もあるようなので、気になる方はチェックしてみてください。
東北南部のスキー場のご紹介になりましたが、全国には春まで滑れる素敵なスキー場がたくさんあります。みなさんのオススメのスキー場があれば、是非、教えてください!
おわりに
そんな感じで、これからがハイシーズンの春スキーについて好きなように書きました。スキー場だけでなく、八甲田や八幡平、鳥海山など、山スキーのロングツアーにも適した季節がやって来ます。温かい飲み物や食べ物をザックに入れて、仲間とお話ししながら歩くのも春スキーの楽しみです。
スキーは寒くて嫌い!という方も、春スキーを体験すればイメージは変わると思いますので、気になった方は是非、ちょっと足を延ばして春山へ行ってみてくださいね。
おわり
サポートいただけたら、デスクワーク、子守、加齢で傷んできた腰の鍼灸治療費にあてたいと思います。