秋に聴きたい不朽の名作|荒井由実『MISSLIM』
夏の終わりの淋しさよりも秋の始まりに喜びを感じるnock3です。
さて、表題。
荒井由実さん。言わずと知れたポップモンスター、松任谷由美さんの旧名ですね。そして彼女のセカンドアルバム『MISSLIM』。この季節になると爽やかさともの悲しさ両方を感じさせてくれるこのアルバムを無性に聴きたくなります。海上がり、高い空の下、車の窓から入る風を感じながらこのアルバムを聴くと何もかもが上手くいきそうな気さえしてきます。
1974年の作品。
1曲目の「生まれた街で」の印象的なベースラインから始まり、宮崎駿監督作品『魔女の宅急便』のエンディング曲でもある「やさしさに包まれたなら」、情景が浮かぶポップな雨の日ソング「12月の雨」、ちょっと悲しい雨の歌「たぶんあなたはむかえに来ない」などなど秀作揃い。
個人的に思い入れのある曲は2曲目の「瞳を閉じて」。平井堅さんのやつじゃない方ね。
今から二十数年前、バイクで行った九州旅行。目的地は長崎県の五島列島。旅の途中で立ち寄った奈留島で、このアルバムに入っている「瞳を閉じて」の歌碑を見て、旅から帰った日にTSUTAYAで借りて聴きました。旅先であの歌碑に出会ってなければこのアルバムを手に取ることもなかったかもしれない。私にとって当時の九州旅行とこの作品は切り離せない関係です。奈留島では地元の方にすごく良くしてもらったのですが、その話はまた別の機会に書きたいと思います。
初秋の爽やかさだけではなく、変わりやすい秋の空、晩秋の肌寒さと人恋しさまで感じることができる内容。アルバムを通しても37分とコンパクトにまとまった名盤です。
秋の夜長に。ドライブのお伴に。
きっと、皆さんそれぞれの秋に更なる彩を添えてくれることでしょう。是非聴いてみてください。
おわり
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