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この携帯はしんでいます
いやー、あぶないところでした。
iPhoneが壊れまして、というか、手に持った状態でフローリングの床にボトンと落として、画面が真っ黒になった。でもメッセージの着信音はするんですね。起動はしている。この症状をググったら、液晶が破損したっぽい。
あっためればいいかも!
と思い立ち、手のひらで包みこむようにこすってみました。
子猫の心肺蘇生措置を行うように、そおっと左右の人差し指で真ん中のあたりをきゅっきゅっと押してみたり、さすってみたり。
そしたら、突然iPhoneがペラペラ喋り始めた。生き返った、奇跡だ!
奇跡じゃなくて、緊急時の電話番号000(トリプルゼロ:日本の110番と119番が一緒になった番号)にかかっていたのでした。
画面が真っ黒いので気づかなかったけど
「緊急SOS機能」
というのをスライドさせてしまったらしいです。
録音音声が流れてくる
「緊急番号へのいたずら電話は犯罪です。警察・消防士・救急車を選んで下さい。なんちゃらかんちゃらメッセージをどうぞ。ピーッ」。
だいぶ物騒なことになってきた。
こちらは激しく動揺、いちはやく電源を切って何もなかったことにしてしまうべしと思ったけど、
...電源が切れない!切れないよ!?
画面が黒くてどこを押していいか分からないのもあるけれど、もしかしたらSOS電話中は電源が切れないようになってるのかもしれないですね。
警察消防につながってる電話を力ずくで切ろうとしてる時点で、悪の組織っぽいもんな!
切れたとしても、何も言わないで切ったら、今度は逆探知されて向こうからかかってくるパターンだよな...。
しかも、さっきの録音音声がまた流れてきた。
「緊急番号へのいたずらは犯罪です!!!警察・消防...」
さっきより声が怒ってる気がする。気のせいですよね。録音だもんね。そう、録音ですもんね・・・
何か言わねばならぬ。
それも、脅されて言わされてると思われないように、できるだけ落ち着いた声ではっきりと。
ゆっくり息を吸い込み
「すみません、電話が壊れて、あちこち押してたら間違ってかかってしまったみたいです。なんでもないです。私は元気です。心配しないでください」
と言うつもりが、口から出てきたのはただ一言。
「This Phone is DEAD」って言っちゃった!
緊急電話にかけて、「この電話は死んでいます」って言って黙っちゃった。このあと、どんなふうに話を持って行けば、「ああ、そういうことですか、はいはい、もちろん大丈夫ですよ」って相手が納得してくれて、津々浦々マルクおさまって、めでたしめでたし!で切り抜けられるんでしょう...
もー、自分への信頼ゼロです。ボーゼンとしてたら向こうから電話が切れました。
とりあえず、折り返しの電話はかかってこなかったので大丈夫だと思います。
まだ傷は浅い。