富士フイルム Xマウントの「XCレンズ」とは 一覧と魅力について
富士フイルムのXマウントにはXFシリーズとXCシリーズがあります。XFシリーズはレンズの数も多く使っているユーザーも多いため、富士フイルムユーザーであればご存じだと思いますが、XCレンズについては知っていますでしょうか。
今回はXCレンズとはどんなレンズかを一覧を見ながら解説していきます。
XCレンズとは
XCレンズには以下の特徴があります。
XFレンズは金属製の高級感があるものがほとんどですが、XCレンズはプラスチック製となっています。さらに絞りリングを排除したことでより軽量に、そしてなにより安価であることからコストパフォーマンスが非常に高いといえます。
価格が安いと写りが甘いんじゃないかと心配していますが、そこはご安心を。XCレンズはXFレンズに引けを取らない写真を撮ることができます。安価にXマウントのレンズを入手したい場合はXCレンズを選択肢に入れるのもいいでしょう。
XCレンズの一覧
さぁではどんなレンズがあるのか具体的にチェックしていきましょう。
XC35mmF2
まずはXCの中で唯一の単焦点レンズであるXC35mmF2です。
全長46.5mm、質量はわずか130gと軽量コンパクトであるため長時間持っていても重さを感じることはありません。焦点距離35mm、フルサイズ換算53mmの標準的な画角のため初心者でも使いやすいのがポイントです。
さらには開放F2のためボケ感も楽しむことができるレンズのため最初の一本としてもおすすめです。
AFにはインナーフォーカス式を最小しているため、高速かつ静穏性も高いレンズなので撮影時のストレスも少ないです。
驚きなのはこのスペックでありながら新品でも価格は27000円のため破格のレンズだと言えます。
XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
Xマウントのズームレンズとして最も小さくて軽いのはこのXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
X-E4やX-S10の最近発売されたカメラのキットレンズとうこともあり、キットレンズながら質が高いのがこのレンズです。標準域のズームレンズながら質量はわずか135gです。これだけコンパクトなズームレンズには出会ったことがありません。
レンズ構成は9群10枚、非球面レンズ3枚、EDレンズが2枚と豪華な構成。キットレンズながらシャープな写りをします。
地味に嬉しいのが手ブレ補正が3段分ついていること。特にX-E4はボディ内手振れ補正がないので組み合わせの相性はいいと言えます。これは動画ユーザーにも嬉しい機能ですね。
そして以下の寄れるレンズまとめでも取り上げているように、被写体にかなり寄れることができます。マクロまではいきませんが、花や動物などのディテールもしっかりと写すことができます。
XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II
先ほど紹介したXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZの登場により、日の目を浴びることが少なくなったXC16-50mmF3.5-5.6 OIS II
それもそのはずでFUJIFILM X-M1という10年前のカメラのキットレンズとして登場したのがこの標準ズームレンズです。古いからと言って質が低いわけではなく、1枚のEDレンズを含め10群12枚のレンズ構成のため引き締まった写真を撮ることができます。
歴史あるレンズなので中古であれば2万円を切るものもあるため、価格だけを求めるのであれば悪くない選択といえます。
XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
XC唯一の望遠ズームレンズがXC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIです。
望遠ズームレンズはどんなに軽くても500gほどですが、このレンズはさらに軽い375gとなっています。持ち歩くレンズの中で最も重くなりがちな望遠レンズがここまで軽いのですが、これだけでも買うに値します。
XCレンズはF値が高くボケにくいレンズが多いですが、望遠レンズであるこのレンズはボケ感を堪能することができます。望遠であるから意外にも、最短撮影距離は110cm、最大撮影倍率は0.2倍と被写体に寄りながらズームすることで大きなボケ感を得ることができます。
さらには嬉しいシャッタースピード3.5段分相当の手ブレ補正、ステッピングモーターによる高速静音のAFと撮影者のサポートも十分にされたレンズです。
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