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【Lightroom】写真の画質を上げる 「スーパー解像度」 とは 効果と使い方について
Adobe Lightroomが2021年6月にバージョンアップが行われ、バージョン4.3になりました。
いくつか新機能の追加と機能強化が実施され、Lightroomがさらに強力な現像ツールとなりました。
その中でもスーパー解像度という機能が新たに追加されて写真界隈では賑わっています。今回はそのスーパー解像度の使い方と効果について解説していきます。
スーパー解像度とは
スーパー解像度とは、Lightroomに新たに追加された機能で元画像よりも高さと幅がそれぞれ2倍のサイズになり、合計のピクセル数が4倍にすることができます。
解像度を上げることで、画素数が低いカメラで撮った写真でも被写体のディテールがはっきりとすることもできるほか、トリミングして解像感が失われてしまった写真でも解像を取り戻すことが可能となります。
スーパー解像度を駆使することで、撮影時にそこまで構図を追い込まなくてもトリミングで好きに切り取ることができるようになるわけです。
スーパー解像度の使い方
スーパー解像度を使うには、解像度を上げたい写真の上で右クリックから「設定」をクリックします。
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その後少し時間がかかりますが、強化後のプレビュー画面が表示されます。
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RAWディテール
スーパー解像度を実施するにはRAWディテールという機能も使う必要があります。
RAWディテールは元々「ディテールの強化」という機能で使われていましたが、スーパー解像度の実装とともに今回「RAWディテール」としてリニューアルされました。
RAWディテールは写真のディテールを鮮明にすることで輪郭のエッジが強化されます。RAWディテールを使うだけでは、解像度は変わりません。
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強化のプレビュー画面では、RAWディテールを使用前後のプレビューを確認することができます。
プレビューの画像部分をクリックすると「強化なし」と表示され、強化前の画像を表示することができます。
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画像上のクリックを解除すると「強化済み」と表示され、RAWディテール後の画像が表示されます。
花びらの輪郭がより目立ち、鮮明になっていることがわかります。部分的に枯れ始めている箇所もくっきりと描写されています。
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これで「強化」をクリックするとRAWディテールのみが適用されます。
この機能は自体はSNSやウェブで使う分ではさほど大きな変化はありませんが、写真をプリントアウトする場合には便利な機能となります。
スーパー解像度
スーパー解像度にチェックを付けると自動的にRAWディテールにもチェックが付き、自動的に適用されます。
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RAWディテールと同様にスーパー解像度も強化前後の画像をプレビュー画面で確認することができます。
ちなみにこのプレビュー画面ではカーソルを移動することで、望んだ箇所の強化前後を比較することができるようになっています。
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このプレビュー画面を比較するだけでも、画素が不十分でぼやぼやと描写されていた部分が鮮明になっていることがわかります。
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あとは「強化」をクリックすると、RAWディテールとスーパー解像度が適用されます。
強化された画像はDNGファイルとしてLightroom内のライブラリに保存され、元の画像に重ねて表示されます。
強化後のファイルサイズは以下のように幅が6240ピクセル→12480ピクセル、高さが4160ピクセル→8320ピクセルとそれぞれ2倍の合計4倍になっていることがわかります。
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もちろんファイル容量もその分大きくなるのは要注意。
スーパー解像度を使ってトリミングしてみた
そして試しにスーパー解像度を使って大胆にトリミングをしてみた。画像サイズでいうと約半分近くになるようにグッと寄るように切り抜く。
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ちなみに撮影しているカメラはFUJIFILMのX-T4で画素数は2610万画素。2000万台の画素数でここまでトリミングすると画素が足りなく、被写体の鮮明感も失われてしまいますが、、
スーパー解像度を使うと以下の画像のようにまだまだ解像感が生き残っています。
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恐ろしい技術ですよね。
僕はトリミングする機会も多々あるので、高画素機の導入を検討したことがありますが、スーパー解像度をLightroomで使えるとなるとそんな悩みも無くなりました。
今回はLightroomの新機能のスーパー解像度について紹介しました。
トリミングを積極的にする方や写真をプリントアウトする方には強力な味方となってくれる機能です。
技術の進化は本当に恐ろしいですね。構図を作り込むことなく、雑に撮って後でトリミングするなんて撮影もできますよね。
使うのがあたりまえになってしまうと、写真の腕が落ちそうだなとも思いました。笑
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