【レビュー】FUJIFILMユーザー必見! 「画質完全読本」を完読した感想
みなさんはどうやってカメラや写真の勉強をしていますか?
僕は最新情報やトレンドニュースはwebサイトやSNSから取得して、撮影技術やレタッチ技術は本から得ることが多いです。
個人的な見解として本と写真って相性バツグンだと思うんですよ。webの場合は見る端末やモニターによって色味が変わってしまうので、作者の伝えたかったことが100%伝わるのかというと受け取り方の環境によって異なることがあります。
本の場合だと本のためにチョイスされた写真で構成されているので作者の伝えたいことがwebよりは伝わるのかなと思っていたりします。そんなよくわからないこだわりで本で情報を得ています。
そしてまた新たに購入した「FUJIFILM 画質完全読本 X&GFシリーズの「色」と「画質」の全て」という本。
先に感想を言うと「いや、、最高の本でした。買ってよかった。」
そう感じた「FUJIFILM 画質完全読本 X&GFシリーズの「色」と「画質」の全て」についてレビューしていきます。
FUJIFILM 画質完全読本 X&GFシリーズの「色」と「画質」の全て
これがその例の本。玄光社から出版されているFUJIFILM 画質完全読本 X&GFシリーズの「色」と「画質」の全て
表紙はFUJIFILMらしさ全開の淡い色味の写真が掲載されている。価格は税抜2000円と少しお高めな印象。
フィルムシュミレーション・パーフェクトマニュアル
フィルムシミュレーションとは撮影意図に合わせてフィルムを取り替えるように、発色やコントラストを変化させることができる機能。
そんなフィルムシミュレーションの種類ごとに解説が書かれているのがこの本の最大の特徴だと感じている。
例えば、X-Pro3やX-T4、X-S10にも搭載されている「クラシックネガ」。
クラシックネガは写ルンですの中のフィルムを再現しており、写ルンですの画角でもある32mm付近のレンズで撮影するとよりフィルムっぽいエモーショナルな雰囲気になることや、ハイライト、シャドウごとにどのように色をコントロールするとより存在感のある写真にすることができるについても解説されている。
クラシックネガで撮影した作例。
クラシックネガの他に以下のフィルムシュミレーションについても同様の解説がされている。
エテルナブリーチバイパス
PROVIA/スタンダード
Velvia/ビビッド
ASTIA/ソフト
クラシッククローム
PRO Neg.Hi
PRO Neg.Std
ETERNA
フィルムシュミレーションについては各webサイトやYou Tubeでもレビュアーが解説されていたりするが、当然感覚的なものがほとんどのため論理的に解説してくれるのは本当にタメになる。
理解が深まることで撮影のシチュエーションごとにどのフィルムシュミレーションが的確であるかどうかも判別できるようになるのでありがたい。
画質設定
FUJIFILMのカメラにはフィルムシュミレーション以外にも画質を調整することができる機能がいくつもある。
そんな画質設定の項目についてもそれぞれ的確に解説がされている。
カラークローム・エフェクト
カラークローム・ブルー
グレイン・エフェクト
ダイナミックレンジ
トーンカーブ
カラー
シャープネス
明瞭度
ノイズリダクション
点像復元処理
ホワイトバランス
カスタムホワイトバランス
長時間ノイズ低減
ピクセルマッピング
色空間
WBシフト
スムーススキン・エフェクト
カメラによって搭載されている機能は異なるのだが、これらについてもどのようにいじったらどんな効果を得ることができるかを端的にわかりやく解説されている。
僕は特になんの設定もしないで撮っていたので個人的にめちゃめちゃ勉強になったコーナーでもある。
画質にまつわる8つのトリヴィア
ガンダーラ井上さんによる画質についえのトリヴィアコーナーである。
画質という言葉を掘り下げて考察が書かれている。
例えば一つ例をあげるとすると画質は解像感も重要であるが、それだけではなく他の要素も画質というものに絡んでいるとのこと。
他にもXマウントの大口径レンズの設計思想というテーマで、XF50mm F1.0 R WRの誕生秘話についても触れられている。
他にも画質ということをテーマにFUJIFILMの歴史を振り返りながら解説されており、どれも魅力的ですぐに読み切ってしまった。
おすすめのX&Gマウントレンズセレクション
大型化している昨今のレンズとは一線置いているXマウント、Gマウントのレンズについて何本か代表して紹介されているコーナー。
FUJIFILMの神レンズと呼ばれているXF35mm F1.4 Rやレッドバッチでもある大三元レンズのXF8-16mm F2.8 R LM WR、XF16-55mm F2.8 R LM WR、XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR等、合計14本のレンズについてスペックから特徴まで記載されている。
レンズ探しをしているフジユーザーにはもってこいのコーナーでもある。
「画質完全読本」を完読した感想
読んだ感想としては冒頭でも言いましたが「いや、、最高の本でした。買ってよかった。」
今までは使いながら様々な機能を試していたが、それでも具体的にどう使えばいいのか、どんなシチュエーションで使うのが向いているのかわからない機能が多くあった。
この本を読むことで撮影の幅が広がることはもちろんのこと、写真の本質についてより深く考えるきっかけともなった。
FUJIFILMに特化したマニアックな本ではあるが、フジユーザーではないカメラ好き&写真好きの方が読んでも楽しめる内容であるように感じた。
特にフィルムシュミレーションの解説は本当に勉強になった、、。フィルムシュミレーションについて理解を深めたい方はその理由だけでも買っていいくらいの本であると思う。
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