提案|街とオフィスと働き方 ーオフィス街をアップデートするー
これからのオフィス街の空間を提案する。
IT技術の進展に加えて新型コロナ感染症により働く方は大きく変わろうとしている。クリエイティブ産業の従事者は増加し、対面で会うことの意味を探し、それに伴い求められている空間は変化している。細分化した敷地に対して垂直方向に成長するビルや再開月ビルに対して既存ストックを活用しつつアイデアを創出するための空間提案を行う。
同時にオフィス街の街並みを人のための空間としてデザインする。
筆者の卒業設計を元にしたワークスペースのリサーチ・考察・提案。
リサーチから提案までを4回に分け、①リサーチ、②リサーチ、③設計手法、④提案、の順に書く。本記事は③設計手法についてである。
①リサーチ ー空間としての限界/街並みとしての限界ー
②リサーチ ーオフィスビルが作る風景ー
③設計手法 ー横につなげる、働き方につなげる、街につなげるー
本記事では、恵比寿の敷地を対象として複数のオフィスビルをつなげることにより、新しい働く空間を提案する。平面的な繋がりと断面的な繋がりを述べた後に、描くシーンをパースで表現する。
■平面と断面
③設計手法を用いて、街との接続を意識した平面的な広がりとコンテンツ的な繋がりを持ち、アイデアを作るための働くスペースとして、①収集、②咀嚼、③データの組み合わせ、④ユーカレ(ひらめき)の瞬間、⑤実践を空間に落とし込んだ。
設計の対象とした7棟の建物を含む横長の対象敷地
対象敷地
対象地西側の駅に最も近い。
会議スペースのほかトレニング室やシャワー室が入る。
対象敷地:西側1棟
対象地中央に位置する。
南北に縦長のスペースはクローズド。
建物の間を新たな通路として使用したり、その奥にはプライベートとパブリックの間のような屋外スペースがある。また建物内部には店舗や食堂が入る。
対象敷地:中央2棟
対象地東側の住宅エリアに最も近い。
DIYなどの加工ブースのほか託児所やシェアキッチンが入る。
対象敷地:東側4棟
■新たに生まれるオフィス街の風景
建物を横に繋ぐことで、ドアを開けると異なる空間変え連続していく
建物をつなぐことで複数の素材があらわになる。
建物のレンガの外装が内装へと変化する
建物の間のスペースが新たな入り口へと変化する。
奥には、プライベートとパブリックの間の屋外スペース
これまではみることのできなかったオフィス街と街との接続
建物をつなげることによってできた1400mmの入り口
瞑想可能な個室スペースへ入る。
オフィス街をアップデートすることで、街と接続し、働く空間に”休息”や”娯楽”スペースはもちろんのこと”歩く”や”街との接続”を挿入した。
働くの本質である人間の行動に着目して生まれたオフィス街の新しい風景ある。
noc(ノック)では建築・都市に関する活動を主軸に置きながら、様々な分野について研究・討論を行なっています。他分野から建築や都市を見つめ直し、デザインや活動に繋げることを目標としいます.
nocでは現在ワークスペースの研究をしています.
オフィスの空間から都市レベルまでリサーチを行い発信しています.近々研究の成果物として実際にワークスペースの展開まで検討しているので,ご興味のある方,個人・企業・組織の方問わずご連絡,いいねお願いします!
詳しい内容は下の投稿からも閲覧できます!
(文責:西 昭太朗)
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