悲しみを守る

物語に汚されずに
悲しみを守れるように
僕らは栞を破り捨てた
瓦礫のような朝だ

幽体コミュニケーションズ「ミュヲラ」

悲しみを守るというのは、悲しみが、後悔や恨みのような物語に汚されないように、守ってあげること。というのが僕の今の解釈です。

悲しみなんてネガティブなものをなんで守らないといけないのか、と思われるかもしれないけど、悲しみは、かつてそこにあった美しいものへのゲートウェイになっているから、それ自体が汚されないように守ってあげないと、かつての美しかったものを大切に思っていた自分が浮かばれなくなる。

かつてそこにあった美しいものが、誰かによって踏みにじられたとしても、その踏みにじられた物語とは切り離して、美しかったものは自分の中で大切にしてあげてもよいのだと思う。


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