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「ロシア・ウクライナ戦争」関連ツイートのまとめ(3月6日・7日)
3月6日には『毎日新聞』のデジタル版に、3月7日には朝刊に記事が掲載されました。ただ「戦争」を戦争のみではなく、「社会」と社会と結びつけて語る必要があると強く再認識しています。
ドイツに居ると、ときに日本との「戦争の距離感の差」を覚えます。すでにドイツの知人数名が塞ぎ込んでしまったり、戦争ニュースはなるべく観ないようにしています。コロナ状況でストレス下、日本でもおられるでしょうが、例えば3.11のときの日本と国外での認識温度差もこのようなものだったのかも。
— noby (@nob_de) March 5, 2022
ただし、今回の「戦争」はすでに日本も無関係ではないのは明白ですが、ヨーロッパの危機感をわざわざ伝えると当事者感覚が煽られてしまい、「そんなこと聴きたくない」や「遠くに置いておきたい」という気持ちが働くのかもしれません。日々、戦争について考えるのは研究者でも苦しいときがあるわけで。
— noby (@nob_de) March 5, 2022
先日のインタビュー記事が公開されました。有料記事ですが、もしよければどうぞ→声をつないで:戦争は「男の顔」をしているか ウクライナ女性兵が注目される背景は | 毎日新聞 https://t.co/qTCbbNjOr8
— noby (@nob_de) March 6, 2022
この記事で私自身が「民間防衛」研究していながら「ウクライナ(バルト三国も)」を視野外に置いてきたことを反省。もちろん森羅万象全てはカヴァーできないのだけども→声をつないで:戦争は「男の顔」をしているか ウクライナ女性兵が注目される背景は | 毎日新聞 https://t.co/qTCbbNjOr8
— noby (@nob_de) March 6, 2022
本記事、「愛国者」に「国のために戦え」と言った感じで利用されている(有料記事なので少数)。ただ記事には一ミリもそんなこと書いてない。記者さんも丁寧にまとめてくださったし繰り返し強調しておきたい→声をつないで:戦争は「男の顔」をしているか…| 毎日新聞 https://t.co/qTCbbNjOr8
— noby (@nob_de) March 7, 2022
ミュンヒェン市は、ウクライナ避難民受け入れ施設の一つに学校体育館を使うとのこと。以前の難民問題で聞かれた「生徒が体育館を使えなくなる」という不満は出る。ただ今回は「プーチンの侵攻のせい」という非難の矛先はありそう。しかし、以前のシリア等からの難民も「戦争」が原因だったのだ。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
過去のツイートを再掲。「見ないふり」をしたい欲望がSNSというテクノロジーと結びついたとき「この戦争はこうだ!」という欲望が働きます。考え続けることって本当に疲れますが大事です。また、「力」を振るいたい人には便利な欲望なので。 https://t.co/aiXbfPMvXa
— noby (@nob_de) March 7, 2022
SNSの「流れ」としては繰り返し経験しているがロシア・ウクライナ戦争についても、①最初のショック期、②ツイート増加、③疲れてきて小休止という流れ。これで良いがそんな中③くらいから茶化しや「どっちもどっち」ツイートの拡散者が現れてくる。ただ戦争の事態は悪化し死者が増加しているのが現実
— noby (@nob_de) March 7, 2022
橋下徹氏の一連ツイートはベクトルとしては「力の時代」を肯定し、ただ一理あると「魅力的」に感じられてしまう。日々、戦闘が行われる現実があるだからだ。ただ「市民社会的連帯」も同時に巻き起こっているにも現実。今は両者を否定しなくてもよくこちらの動きも重視してほしい。事態は同時並行的。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
ドイツのニュース:シュピーゲル誌の記事。日本のニュースでも話題になったと思うが、この女性はサンクトペテルブルクで反戦を主張して捕まった。最長6年の刑を受ける。こういうロシアの人々に連帯することが「力の時代」を到来させないために重要。繰り返すが「そういう意味で」分岐点なのだ。 pic.twitter.com/NUMz3bE1rI
— noby (@nob_de) March 7, 2022
「学者は世間知らず」という言が流布されているが、このような緊急時こそ、学者が世間を知ることができる「余裕」がある。時間的・知的リソースとしても。もちろんそれは強制できないし確かに「沈黙を金」とする風潮もある。ただ今、学者(の一部)を藁人形にしても仕方ない。(続)
— noby (@nob_de) March 7, 2022
(続き)緊急時に「発言」すると間違いを犯す確率は高まり、それを嫌う傾向が学者にはあるし、当然、実際にも問題。ただ私は戦争を研究してきた立場からも市民社会的連帯を示す一個人としても発言したい。研究者内からの「揶揄」もあるけども、そんなのはスルー。そんなのにかまっている時期ではない。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
戦争の歴史を研究しているので戦争と結びつける傾向があると自覚しているが、できれば戦争を通じて「社会」を問い直す機会にしてもらいたい。例えば、多忙を極め戦争を「ノイズ」のように感じているなら、それは社会が私たちに「戦争を考えさせない多忙さ」を強いるという問題があるかもしれない等。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
「個人描写」が戦争の本質を見失わせるという主張は、日本のTLでしばしば見られるし首肯する面もある。ただ「私」が今まさに戦争を体験している「個」と結びつくと見方は変わる。今は日本が「遠い」から出てくる言だと思う。これはやむをえない。(続)
— noby (@nob_de) March 7, 2022
(続く)ただし、避難民受け入れをする日本でも戦争にさらされた個を感じる機会はあるし、他言語からの情報を得られれば感じられるはず。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
TLでも散見されるが、ウクライナでの戦争は「遠い世界の話ではない」系の言葉、実は100%事実なのだけども、これで響く日本在住者は少ないかと思う。だから、真っ直ぐな語りを大事しつつ、別の語り方も模索したいのです。 https://t.co/0kWxxBwGS0
— noby (@nob_de) March 7, 2022
ドイツのニュース:シュピーゲル誌によれば、ウクライナ都市内部での死者にはスパイというか「内部攪乱者」からの攻撃を受け命を奪われた人もいると。これは内部への大きな疑心暗鬼を生む作戦。ほんの少しだけでも、この「私たちの信じる人間社会の限界を超えた状況」を想像してみることも大事かと。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
学生からの要望にはなるべく応えるように、「ドイツ史」は戦争の歴史を扱いますし、実は別の企画も考えています。 https://t.co/ZXTFA7Bpoh
— noby (@nob_de) March 7, 2022
ミュンヒェン市の人口統計では1万人弱がロシア国籍、7000人強がウクライナ国籍(2020年時点)。相対的には割合としてはウクライナ系の人が多いことになる。およそ100人に1人以上がロシアやウクライナ。2世や3世を入れるともっと多くなるかも。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
ドイツのニュース:なかなか顧みられないベラルーシの人々へのインタビュー記事。「ロシアの一部になってしまった」「戦争反対を公に言いにくい」など。ベラルーシへの制裁は一般市民を直撃する https://t.co/bCAMnBP94b
— noby (@nob_de) March 7, 2022
戦争研究などをしていると「戦争」の定義は色々とあるのは知っているのですが、今回はプーチン側が「戦争ではない」と言い張る態度を取っていることもあるし、民間人がこれほど犠牲になっている以上、「ロシア・ウクライナ戦争」と言明し、戦争を眼差していくことが重要だと思います。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
戦争研究などをしていると「戦争」の定義は色々とあるのは知っているのですが、今回はプーチン側が「戦争ではない」と言い張る態度を取っていることもあるし、民間人がこれほど犠牲になっている以上、「ロシア・ウクライナ戦争」と言明し、戦争を眼差していくことが重要だと思います。
— noby (@nob_de) March 7, 2022
別に、自分の子どもがいなくてもよく、親戚や友だちの子どもでもいいし、例えば小中高や大学の教員なら6歳から多くは20代前半の若者と接しているはずだ。彼ら・彼女らの未来を考えると、力の時代に向かうかどうかのこの分岐点は極めて重要。
— noby (@nob_de) March 7, 2022