【第66回】 List Detective を無効化する方法 - カスタム List Detective の設定
以前に List Detective 機能とは何か?についての記事を書きました。
List Detective とはメール送信の配信到達性の問題の原因になる可能性のあるメールアドレスへの送信を避けて、IP レピュテーションの低下のリスクを避けることができる機能のことでしたね。ちなみに、この機能は完全な無効化はできません。
例えば、以下のようなユーザー名(アカウント名)を持つメールアドレスに対して、Salesforce Marketing Cloud からメール送信ができないようになっています。
ただし、例えば「info@」に対しては送信したいなど、一部のユーザー名を持つメールアドレスのみ List Detective を無効化して送信したい場合もあるかと思います。
このような時は「カスタム List Detective」を有効化してください。この機能を有効化するには Salesforce サポートチームへ起票する必要があります。
この機能が有効化されますと、Email Studio の管理者タブに、下記のような表示がされます。ここでは、メインとユーザー名(アカウント名)で分けて登録する形となっています。
また注意点として、送信許可のために「ユーザー名」や「ドメイン名」を登録できるのは、Salesforce サポートチームのみとなります。そのため、新たに「ユーザー名」や「ドメイン名」を追加登録して送信を許可したい場合は、必ず Salesforce サポートチームにケースを申請する必要があります。
画面上では新規に作成できるように見えますが、ユーザー自身が登録を行ってもメール送信は許可されません。むしろ、自分で「ユーザー名」や「ドメイン名」を登録すると、そのメールアドレスは List Detective によって検出され、送信対象から除外されることになります。
■ データエクステンション内の List Detective 一括調査方法
なお、上記のユーザー名が、あるデータエクステンションの中にどのような分布で存在しているか調べたい場合は、下記の SQL が使えます。
SELECT TOP 100
SUBSTRING([Email], 0, CHARINDEX('@', [Email])) AS User_Name,
COUNT(SUBSTRING([Email], 0, CHARINDEX('@', [Email]))) AS Count
FROM [Data_Extension_Name]
WHERE SUBSTRING([Email], 0, CHARINDEX('@', [Email])) IN (
'info', 'default', 'support', 'webmaster', 'subscribe', 'unsubscribe',
'null', 'noreply', 'privacy', 'postmaster', 'mailerdaemon', 'nobody',
'none', 'www', 'remove', 'root', 'invalid', 'junk', 'junkemail',
'junkmail', 'noc', 'noemail', 'listserv', 'usenet', 'abuse', 'uucp'
)
GROUP BY SUBSTRING([Email], 0, CHARINDEX('@', [Email]))
ORDER BY COUNT(SUBSTRING([Email], 0, CHARINDEX('@', [Email]))) DESC
今回は以上です。