【第50回】 ジャーニーアクティブ後のメールコンテンツ更新時の注意点
前回の記事では、Journey Builder でジャーニーがアクティブな状態の後に、メールコンテンツを変更する方法について解説しました。しかし、その記事では触れられなかった重要な注意点があります。
メールアクティビティ更新時の注意点
記事内では、「完了」ボタンが更新後のコンテンツを「公開」するためのボタンであると説明しました。この「完了」ボタンを押すと、コンテンツの「保存」処理が開始されます。
ただし、この「保存」処理が始まった直後に、例えば「Ctrl」+「W」キーを押してウィンドウを即座に閉じてしまうと、メールアクティビティのステータスが「実行中」から「一時停止」に変わってしまいます。この状態では、購読者がそのメールアクティビティに到達してもメールが送信されなくなります。
メールアクティビティのステータス確認方法
「えっ、メールアクティビティにステータスなんてあるの?」と思われる方もいるかもしれません。このステータスは、Email Studio のインタラクションタブで確認できます。
ステータスが「一時停止」になると、メールアクティビティに到達した購読者は「キュー」に溜まるようになります。
ステータスが「一時停止」の場合に発生するリスク
キューに溜まるリスクとしては、例えば、夜中の 22 時に残業をしているコンテンツの運用担当者がメールコンテンツを更新し、「完了」ボタンを押した瞬間、キューに溜まっていた購読者が一斉に流れ込み、メールが一気に送信され始める可能性があります。このような状況が発生すると、予期しないタイミングで大量のメールが送信されることになり、非常に危険です。
対策
このような事態を防ぐためには、メールアクティビティの「完了」ボタンを押した後、「完了しました」と表示されるまでしっかりと待つことが大切です。画面上には、「保存中…このウィンドウを閉じないでください。」というメッセージが表示されるので、これに従いウィンドウを閉じないよう注意してください。
ちなみに、私の環境で、この事象を再現してみました。「完了」ボタンを押して「保存中」の状態になった直後に、「Ctrl」+「W」キーでウィンドウを閉じると、以下のようにステータスが「一時停止」に変わりました。
この事象は、皆さんの環境でも簡単に再現できるので、ぜひテストしてみてください。
キューに溜まった購読者の対応方法
キューに残ってしまった購読者は、Email Studio のインタラクションタブから削除可能です。送信が不要であれば、キューから削除してください。
一方、メール送信を続行したい場合は、メールアクティビティの「完了」ボタンを押せば再開します。ただし、「完了」ボタンを押した瞬間に送信が開始されるため、ボタンを押すタイミングには十分注意してください。
今回は以上です。