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【第117回】 配信済みのメール内のリンク URL をクリックする時間によって異なるリンク URL に振り分ける方法

以前に Salesforce Marketing Cloud のメール送信において「送信時刻に合わせてメールコンテンツを変更する方法」についての記事をご紹介しました。

では、既に送信済みのメールに含まれるリンク URL をクリックする時刻によって、異なるリンク URL に振り分けることは可能でしょうか。たとえば、午前 11 時から午後 13 時の間にクリックされた場合には特定のページを表示し、それ以外の時間にクリックされた場合にはエラーメッセージを表示するといった仕組みです。

AMPscript を使用してメール送信を行う際、メールが送信される瞬間にAMPscript が読み込まれ、その時点でリンク URL が確定してしまいます。そのため、クリックした瞬間に動的に変更することはできません。この問題を解決するためには、Cloudpages を利用し、ランディングページ上でリンク URL を振り分ける仕組みを作る必要があります。

それでは、Cloudpages 上に以下のようなコードを構築します。

%%[IF DateDiff('00:00',SystemDateToLocalDate(Now()),'h') >= 11
AND DateDiff('00:00',SystemDateToLocalDate(Now()),'h') < 13
OR DateDiff('00:00',SystemDateToLocalDate(Now()),'h') >= 35
AND DateDiff('00:00',SystemDateToLocalDate(Now()),'h') < 37 THEN]%%

<!--- From AM 11:00 to PM 13:00 --->
%%=Redirect('https://www.salesforce.com/')=%%

%%[ELSE]%%

<!--- From PM 13:00 to AM 11:00 --->
Oops! Something went wrong.

%%[ENDIF]%%

このコードでは、午前 11 時から午後 13 時の間のクリック時には https://www.salesforce.com/ へのリンクを提供し、それ以外の時間にはエラーメッセージを表示します。

OR DateDiff('00:00',SystemDateToLocalDate(Now()),'h') >= 35
AND DateDiff('00:00',SystemDateToLocalDate(Now()),'h') < 37

ちなみに、上記の箇所に何らか疑問を持つかもしれませんが、これは SystemDateToLocalDate に対する形式的なものと考えてください。作業としては、単に 24 時間を足せば良いだけです。

注意として、ここで使用している AMPscript は Redirect であり、RedirectTo という別の AMPscript と混同しないように注意してください。

これで、午前 11 時から午後 13 時の間にクリックされた場合に https://www.salesforce.com/ へリンクする Cloudpages URL が作成できました。これをメールの本文に組み込んでご利用いただければと思います。

この記事が、あなたのメールマーケティングキャンペーンに役立つことを願っています。是非、試してみてください!

今回は以上です。


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