見出し画像

【第188回】 Marketing Cloud で特定の URL だけトラッキングを無効にする方法

先日、Salesforce Japan のサポートチームから「Marketing Cloud で特定の URL だけトラッキングを無効にする方法」が発表されました。

この方法を使えば、メール内の特定のリンクにトラッキング用のパラメーターを付与しないことができます


■ 標準機能でのトラッキング無効化はできないが…

Marketing Cloud では、メール内のすべてのリンクに自動的にトラッキングパラメーターが付与されます。ただし、標準機能では特定の URL だけを対象にトラッキングを無効化することはできません。しかし、AMPscript を使えばそれが可能になります。

■ AMPscript での解決策

特定の URL のトラッキングを無効にするには、以下のような AMPscript をメールコンテンツ内に挿入します。このスクリプトでは、Concat 関数や v 関数を使用して URL が認識されないようにし、トラッキングパラメーターの付与を防ぎます。

%%[ 
var @URL 
set @URL = 'https://example.com' /* トラッキング無効にしたい URL */
var @UnTrackedURL
set @UnTrackedURL= Concat('<a href=',v(@URL),'>Click Here</a>')
]%%
%%=v(@UnTrackedURL)=%%

いかがでしたでしょうか。

このような公式の Marketing Cloud Tips は大変ありがたいですよね。それでは、私からもついでに、このトラッキングパラメーター関連で 2 点ほどお伝えしておきます。

💡 その他のトラッキング無効化のポイント

① プレーンテキスト版のトラッキング一括無効化

以前、テクニカルサポートに依頼し、プレーンテキスト版のみクリックトラッキングの無効化を依頼しましたが、設定自体は完了したものの、後日、意図せず元に戻ってしまっていました。

どうやら恒久的な設定はできなかったらしく、ある時の MC の改修のタイミングで、元に戻ってしまっていたとのことでした。恒久的な設定は難しいようですので、この方法はあまりオススメできません。「一時的には可能」と言うくらいのイメージでいた方が良いかと思います。

② プレーンテキスト版の特定 URL のトラッキング無効化

プレーンテキスト版のメールでも、特定の URL のトラッキングを無効化することが可能です。やり方は簡単で、URLの「https://」の直前に「リンク:」など、何かしらの文字列を追加するだけです

例えば、以下のように設定すると、トラッキングパラメーターが付かなくなります。

実際のメール本文でも、次の通りトラッキングが無効化されています。上のリンクにはトラッキングパラメーターがついていますが、下のリンクにはついていませんね。

ここでのポイントは「https://」の直前にスペースを入れないことです。つまり「https://」の直前に何らかの文字列があると、トラッキングが無効化されるということです。以下の例も参考にしてください。

代表例:
■http://www.google.com
>>>http://www.google.com
>>>http://www.google.com
LINK:http://www.google.com
リンク:http://www.google.com

今回は以上です。


次の記事はこちら

前回の記事はこちら

私の note のトップページはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?