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【第44回】 Salesforce CMS 認定プロフェッショナル試験 合格体験記
先日 Salesforce CMS Accredited Professional 試験に合格できました。この試験の合格体験記を書いている人がいないようなので、私の方で書いてみます。
<注意>
Salesforce CMS Accredited Professional 試験 は 2024 年 6 月 28 日(金)に廃止となります。
私は Digital Experiences(旧:Salesforce CMS)のツールを使って仕事はしていないのですが、以前に Salesforce Marketing Cloud の Web セミナーで、このツールが取り上げられており、気になっていました。
Saleforce Marketing Cloudとの連携においては「Sync」という「参照」の形か、「コネクト」という「取り込み」のどちらか、ができるようになっています。「Sync」の場合は、専用のカスタムコンテンツブロックを Content Builder 上で、メール作成時にドラッグアンドドロップすると、CMS 内の画像を直接参照して使えます。「コネクト」の場合は、6時間に一回、Content Builder 内の CMS 専用フォルダに、画像が流れ込んでくるという形になっています。
CMS 標準では、ニュースやドキュメントなどのコンテンツタイプがあるわけですが、Marketing Cloudで使えるコンテンツタイプは「画像」のみとなります。一応、この note は Salesforce Marketing Cloud の情報発信を行なっていますので、この点は、基礎知識として書いておきます。
試験勉強の方法
では、試験体験記の方に戻ります。勉強方法としては、ヘルプページ、CMS開発者ガイド、Partner Lerning Camp のカリキュラムを確認し、あとは、前述した Salesforce Marketing Cloud の WEB セミナーを見直しました。(この WEB セミナーのリンクが必要な方は、Trailblazers.me よりご連絡ください。)デベロッパーエディションでは、Digital Experiences(旧:Salesforce CMS)が、一部使えますので、ワークスペース(画像や記事を管理したりする場所)を作ったり、画像や記事を取り込むための簡単な流れは、画面を操作して覚えました。
この試験は学習範囲が割と狭いので、ヘルプページ全体をじっくり読み込んでも半日程度で終わります。このヘルプページは、1回読み込めば、その後も1時間程度で読めるようになりますので、数周は確認しましょう。その中で、数字にまつわるものがいくつか出てきますので、そういうものはすべて暗記してください。また、Partner Lerning Camp に関しても、例えば、CMSとはなんぞやみたいなイントロダクション的なセクションがあるのですが、それもしっかり学んでおきましょう。CMS 開発者ガイドに関しては Partner Lerning Camp をやってやった気になるよりは、開発者ガイドを一読する方がより有効です。この開発者ガイドの内容も試験範囲となりますので、がっつりやるのは大変だと思いますが、サラっとは見ておきましょう。
この試験は学習範囲が狭めなのに、40問も出ますので、試験ガイドで出題範囲とされる範囲に関しては、漏れなくカバーしておく必要があります。私がよくやっておけばよかったな、と思ったのが、CDN 周りの知識ですかね。これは、すっ飛ばしていました。試験ガイドで、試験の範囲になってたかな?って感じですが、開発者ガイドの方に確かに載っていました。
あと、まったく勉強しせずに試験に臨んだ B2C Commerce との連携に関する内容も、そもそもの基礎知識がなかったので、勘に頼る形になりました。ただ、よくよく回答を見ると 4つから 2つくらいまでは絞れますので、諦めずに行きましょう。
Accredited Professional 難易度を可視化
私の個人的な感想で、これまで受験した試験の難易度を可視化しています。
Accredited Professional Grade (Nobuyuki Watanabe ver.)
101: Einstein Prediction Builder, Sales Cloud Einstein
201: MC Advanced Cross Channel, Financial Services Cloud, Salesforce CMS
301: MC CDP, MC Personalization, Digital Engagement, Health Cloud, Consumer Goods Cloud, Manufacturing Cloud
401: MC Intelligence, Service Cloud Voice, Einstein Discovery
今回の試験は、グレード「201」と判断しました。試験勉強時間としては、2日〜3日程度という感じではないでしょうか。試験勉強をやれば分かりますが、本当に範囲が狭いので、時間がかかりません。
試験概要
認定 Salesforce CMS コンサルタント資格は、お客様に直接対応する立場で、コンテンツ管理システム (CMS) の実装やコンサルティングを行った経験を有する方を対象とします。 この資格は、お客様を繰り返し成功に導く Salesforce CMS ソリューションの範囲定義、設計、構築、リリースに関する基本的な知識とコンサルティングスキルが対象となります。
内容: 多肢選択/複数選択方式の 40 問
試験の所要時間: 60 分
合格点: 70%(40問中 28点以上)
受験料: 18,000 円 (税抜)
前提条件: なし
出題範囲と出題率
Salesforce CMS の基礎 13% … 5問
Salesforce CMS アプリケーション 17% … 7問
コンテンツの作成 28% … 11問
コンテンツの整理と管理 15% … 6問
コンテンツシンジケーション/インテグレーション 20% … 8問
高度なトピック 7% … 3問
私の試験結果
私の試験結果は下記の通りです。40問中、30問正解でした。28問が合格ラインなので、結構ギリギリだと思います。基礎的なセクションの正答率が高いことは、私の自信になりました。このツールを仕事で使っているわけではないので、一旦は、基礎的なところが理解できていれば満足です。
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理解度チェック
私の方で、勉強した時にメモしたもの(主に数字周り)がありますので、共有します。これらは、単純にヘルプページから引っぱってきただけの内容です。テスト前の理解度チェック用として使ってみて下さい。これらが答えられないレベルだと合格は、少し厳しいかもです。その際は、もう一度ヘルプを見直しましょう。
■ Salesforce CMS が使用できるエディションは
→ Enterprise, Performance, Unlimited, Developer Editions
■ Salesforce 組織には最大でいくつのワークスペースを作成できるか
→ 2,000
■ 寄稿者を追加するときに選択できるのは
→ ユーザーまたは公開グループ
■ フォルダーにおいて階層はいくつ設定できるか
→ 最大 5 レベルの階層を持つことができる
■ 内部にコンテンツがあるフォルダーは削除できるか
→ できない
■ 寄稿者やコンテンツの共有を管理できるのはどのロールですか
→ コンテンツ管理者
■ コンテンツ管理者は自分のロールを編集または削除することはできるか
→ できない(別の管理者がロールを更新する必要がある)
■ 無償版では、1 ライセンスあたりいくつの CMS コンテンツ項目を持つことができるか
→ 500に制限される(画像とドキュメントはこの制限にはカウントされない)
■ ドキュメントとして追加できる 1ファイルの容量は
→ 2GB までのファイルを追加できる
■ 画像として追加できる 1ファイルの容量は
→ 25 MB までの BMP、GIF、PNG、JPG、JPEG ファイルを追加できる
■ インポートする際に使用される形式は
→ JSON ファイル。ZIPにしてからインポートする
■ 最大でいくつのアイテムを同時にインポートできるか
→ 5,000 個のアイテムをインポートできる
■ 標準のカスタムコンテンツタイプに加えて、最大いくつのアクティブなカスタム コンテンツ タイプを持つことができるか
→ 20個
■ 各カスタム コンテンツ タイプには、最大いくつのフィールド(ノード)を含めることができるか
→ 15個
いかがでしたでしょうか?しっかり理解できていましたか?
私は、これで 10個目の Accredited Professional の資格取得となりました。機会があれば、他の AP 試験の合格体験記も思い出しながら書いてみたいと思いますが、これは皆さんもそうだと思いますが、試験が終わると、解放感でぱぁーっと内容を忘れますよね。なので、余り覚えていないというのが事実です。そういうのもあって、この Salesforce CMS 合格体験記は、試験直後にある程度、記事をまとめました。
Salesforce CMS の試験直前にこのページに辿り着いた方もいるかと思いますが、試験頑張って下さい!
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今回は以上です。