〜コアバリュー・パーパス・ミッション〜
コアバリューと理念
「人間らしく」生きる上で一番重要なのは「参加」レベルでの向上である
(参考 PTジャーナル・第36巻第6号・2002年6月 P444)
参加とは、社会の中で何らかの役割を果たすこと
人々が社会の価値ある一員として参加することができることによって、社会的公正が推進される
(参考 続・作業療法の視点 P22)
役割を果たすことは深い満足感をもたらす
個々人にはみな固有の役割がある
パーパス(存在意義)
人々がいきいきと生き、社会的公正が推進される
ミッション(使命)
人々の役割を支援する
『われわれは産業社会・消費社会に生きている。この社会の目標は、人間の欲求をすべて満たすこと、というよりはむしろ、ありとあらゆる欲求を新たに創り出すことである。だが、一つだけ例外がある。つまり、人間のあらゆる欲求のうちで最も人間的な欲求である意味欲求は、現代の社会的諸条件のもとでは、かえって欲求不満にさせられるのである。』
(「意味への意志」V.E.フランクル より)
私は今、21世紀の日本社会に生きています。
私の父は昭和12年に群馬県の片田舎に生まれ、戦後満州から帰ってきました。昭和18年に大阪で生まれた母は幼い頃実母を亡くして親戚に預けられ、食糧難の時代に大変な思いをしたようです。
父母の時代と比べ、食生活は改善され、物質的に豊かになりました。感謝なことです。しかし今の時代、物質的に満たされることだけでなく、フランクルがいうようにひとりひとりの「意味欲求」が満たされることが必要だと感じています。
ひとりひとり固有の役割を果たすことが、この意味欲求を満たす一助になり、いきいきと生きることができるようになると考えています。
2009年よりリハビリテーション職として医療・保健・介護分野に従事するなかで、このような思いに至りました。いきいきと生きることを支援できるよう精進してまいります。
『作業療法は、人々を意味と満足とをもたらす作業に、また、身体的および精神的に良好な状態を支援する作業に、どのように就かせることができるのか.』
(「キールホフナーの人間作業モデル 改訂第5版」Renee R.Taylor編著)