映画版 孤独のグルメ

1月10日（金）から公開される「劇映画 孤独のグルメ」を試写で。

テレビ版の「孤独のグルメ」のスタイルを貫きつつ、なぜか謎のスープ探しの依頼を引き受けた井之頭が「探偵ナイトスクープ」の探偵の如くフランスから始まって韓国、日本を旅し、食べまくるという、映画版ならではストーリーになってた。
不似合いなオシャレなフランスのオープニングを経てからのザ・クロマニヨンズによる主題歌「空腹と俺」が流れてもう一度オープニングとなるのが胸熱。

依頼主の故郷である長崎五島列島を皮切りに、謎のロハスなアマゾネス軍団の住む島でのエピソードを経て、舞台が韓国に移ると、そこでもスープが重要なモチーフに。ここに登場するユ・ジェミョン（「梨泰院クラス」のラスボス）とのやりとりは、国境を超えた「孤独のグルメ」モノローグ合戦の変化球を見せてくれてニヤニヤ。

そして日本に戻り、それまでの伏線が徐々に回収される展開に唸りつつ、伊丹十三監督のグルメ映画の名作「タンポポ」のあの場面がオマージュされてて最高。

で、結局、ちゃんと「孤独のグルメ」として収束している。
これで久住昌之の「ふらっとQusumi」があればと一瞬思ったけど、やっぱなくて良かった。
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