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アプリの追従フッターのボタンと普通配置のボタンについての考察

アプリを使っていると割と見かける下部の固定フッターと、次の行動へ進むボタン。特に物を売買するアプリでよく見かけるやつです。
下記はメルカリの例

これと、固定フッターではなく普通にスクロールした後に現れる次へ進むボタン。こっちはブクマというアプリの例です。

割と立ち位置的には似ている二つのボタンですが、これらはそのページにある情報を全て目を通してもらうことが必要かどうかによって使い分けます。

前者の方は、メルカリの商品ページの例ですが、基本的にはユーザーは自分にとって(売買の意思決定に)必要な情報だけ取得したのちに購入手続きに進めば良いので、下の方にある配送までの日数や出品者の情報・コメント欄などは、不要であれば確認しなくても良いです。

最低限必要な商品名と、商品の写真、商品の金額はファーストビューで全て情報を取得できるようになっていますので、細部にこだわらない買い物であればページを開いた瞬間に購入を決定し、スムーズに次のページへ移動できるようになっています。

後者の方の画面は、もう一つ進んだ支払い方法等を選択する画面です。
スクロールした先に次のステップへ進むボタンがあります。
お届け情報は隠していますが、他の情報含め全てがユーザーにとって必ず必要な情報です。
ですので、全ての情報を通過した後の場所に次へ進むボタンを配置し、ユーザーが一通り情報をみた後じゃないと次に進めないようにしてあります。

これを深く考えずに逆のパターンで配置してしまっていると、購入画面で、不要な情報をだらだらと見た後じゃないと購入ボタンが出てこないということになったり、届け先を確認しないままボタンを押してしまい、違った場所に商品が届けられるというようなことが起こりかねません。

ボタンの配置ひとつ取ってもきちんと理由があって配置されているので、他のアプリのデザインを深く考えずに真似てしまうと悪いデザインになってしまう可能性があります。

良いものを真似ることは良いことだと自分は考えていますが、表面的な模倣だけでなく、本質的な部分の理解を加えないと、真似しても良いものは生まれないのでしょうね。

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