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「勝手にスポーツ大臣」26 小林信也 国営大会「箱根5区世界選手権」

小林信也スポーツライター塾開講! 詳しくはHPをご覧ください。
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「山の神」はなぜ大学を卒業すると箱根5区で競走できないのか?
「山の神」と呼ばれた駅伝ランナーがいずれも卒業後マラソンのトップランナーにはなれずにいる。それを悲劇と言うのは愚かだと「勝手にスポーツ大臣」は感じている。
山の神は山の神なのだ。マラソン王者じゃない。なる必要もない。「山の神」という特別な才能を与えられた者はその特別な才能で輝けばいい。なぜ大学を卒業すると箱根5区で勝負できないのか?
夏の甲子園は高校生しか出られない、みたいな、神様の決めた掟でも真理でもないことで人間を縛って面白がっている日本のスポーツ常識って、愚かじゃないか。なぜ自分たちが決めた形を神聖化して、多くの人間を苦しめるのか。
 
「世界中から山登り自慢が箱根5区に集結する」世界大会を主催しよう
箱根5区専門の大会をやればいいじゃないか。なぜやれないのか。日本の憲法にも法律にもそれを規制する決まりなんてない。せいぜい「警察の許可が降りない」とかそんな程度だろう。だったら、「勝手にスポーツ大臣」は《国営・箱根5区世界選手権》の創設を提言する。
世界中から、山登り自慢が集まればいい。近年の潮流でいえば、トレイルランのスペシャリストも挑戦してくれたらいいだろう。高校時代のケガと実績の不足で大学では箱根駅伝挑戦を諦めながら、いまはトレイルランニングの世界的存在になっている上田瑠偉選手と山の神の対決、面白いと思いませんか。ケニア、エチオピアの山間で育ったランナーと彼らの対決も興味深いだろう。箱根を舞台に「世界一の山登り王決定戦」を毎年開催しよう。

毎週日曜朝5時、箱根5区のスタート地点に「関所」を作る!?
箱根は世界の憧れの山となり、温泉や風光明媚な景色を目的に訪ねる人だけでなく、日本のスポーツツーリズムの拠点になる、かもしれない。問題は、普段から箱根の山を走る人が大勢になりすぎること。交通事故の危険が増し、社会問題化するのは必至だ。
だったら、日曜の朝5時から2時間とか、時間を決めて挑戦者(ランナー)を歓迎すればいい。もちろん無料である必要はない。スタート地点に《箱根の関所》を設け、参加料をいくらか徴収する。その代わり、箱根の温泉入浴券とか、お土産のチケットを協賛企業から募って提供する。経済を回す。スポーツを通じて国際親善を図る。
オーバーツーリズムは「勝手にスポーツ大臣」も歓迎しないが、目的を持って日本を訪ねてくれるスポーツツーリストは必ずや平和の礎になってくれるだろう。
だって、彼らにとって大切な箱根5区のある日本を、戦争で爆撃したいと思うはずがない。こういう施策が、スポーツを通した国際親善、戦争を阻止する日常的な外交、親善の方法だと「勝手にスポーツ大臣」は考えている。
 
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