Joe Satake
- 多様性と社会的包摂 - 「誰もがスポーツを通じて自分らしく生きられる社会」を目指して
東京のダイバーシティカップ竹内さんとの語らい 2017年、大阪では翌年ダイバーシティカップ関西大会の初開催に向けた準備や人材交流に向けて着々と準備が進められていた。 ちょうど同時期に、東京でもダイバーシティカップ4(第4回大会)が開催されることになり、関西大会の実行委員会メンバーの一員として、私と川上さん(ビッグイシュー基金大阪スタッフ)、そして竹内さん(PSIカウンセリング代表)の3名で東京大会の運営ボランティアとして参加した。私と竹内さんは前泊という形で、大会会場付
扇町公園のストリートサッカー”社会”で生きる私が、”シャカイ”を知覚するとき 2017年の夏、早速私は野武士ジャパンとのコンタクトを試みた。調べると、どうやら認定NPO法人ビッグイシュー基金が運営母体だった。恥ずかしながら、ビッグイシューの存在を初めて知る瞬間だったのと同時に、どこかでこのビッグイシューの存在に既視感を覚えていた。 「(どこかで見たことがある・・・)」 答えはすぐに分かった。 止むなく路上生活を送ることになったり、経済的な困窮を抱える当事者が路上
とある一冊の本が人生を変えた大卒直後 ことのはじまりは、”とある一冊の本”との出会いに遡る。 2016年4月、大学を卒業した私は、新卒で総合家電メーカーのSHARP(シャープ)に就職し、たまたま郷里の大阪が配属先となって帰阪することになった。なんだかんだ慣れ親しんだ地元の空気を懐かしみつつ、疾風怒濤のサラリーマンライフを過ごしていた。 マクロな視点で述べると、当時の会社は、世界最大手のEMS企業(Electronics Manufacturing Service=電
はじめに ダイバーシティサッカー(diversity soccer)。 皆さんはこの言葉をご存知だろうか? 昨今の現代社会で叫ばれ謳われるようになり、多くのシーンで見聞きすることが増えたであろう多様性(diversity)という言葉。 その言葉と、サッカーが掛け合わさって出来上がった造語が、読んで字の如く、「ダイバーシティサッカー」である。この言葉が成す意味とは何か? 実は、その遠因に「ホームレスサッカー・野武士ジャパン」の存在が大きく関わっている。 『ホームレ