起業、独立もう一度やり直せるなら
今年で独立してから4年目になる
毎年変わらずしんどいものだ
4年目ともなれば収入も安定するかと思いきや、生活の変化や情勢の変化もあり、なかなか楽しくも苦しい毎日が続く
この苦しさは毎日の充実感にもつながっているので、決して悲観しているのではないのだが、もう一度同じ頭でやり直せるならと思うことを書き残す。
思いつく限り書いていくと、想像以上のボリュームになりそうなので5つ程度にしておく
事業アイデアを立て、ある程度の仮説検証を終えておくこと
長年続けてきた仕事の延長線で独立し、今日まで仕事をもらい食べてきた
これまでに経験してきた仕事をしながら次の事業アイデアを考えれば良いと思っていたが、甘かったように感じる。
アイデアを立てて、実行しては芽が出ず失敗し、結局既存の仕事に戻っていく
既存の仕事も継続的な収益を得るために、回していかないといけないので
収入の基盤をつくることと、新規事業を立ち上げることを同時にしなくてはいけないのだ。
これは会社員のポジションで安定した継続的な収入を得られているうちに、もっとたくさんのアイデアを浮かべ、テストしておくべきだったと反省している
不幸中の幸いで専門スキルを身につけていたので、食べることはできているが「事業経営」をできているかというとそうではなく、フリーランスの域を抜けることができていない
悔しい限りだ
時間や金銭的な余裕のあるうちに、独立する前からできることを済ませておくのは当たり前だけど重要なこと
集客を済ませておくこと
独立後に困ることといえば集客だ
潰れる会社のほとんどが集客ができないからだ
集客とは商品を購入してくれるお客様の数ではなく、その前段階の見込み客を集めることだ、もっというとメールアドレスや住所などの個人情報をどれだけ集めて置けるかが重要だと最近になって強く感じる
顧客リストは事業主にとって命と同じくらい大切だ
独立前に販売できる商品を持っていなくても、この大切がわかっていれば
自分でメディアを持ったり、イベントを主催したりなんらかの形で接点を作る機会をもうけ、準備していたと思う。
もちろん独立後に、これまでに築いた関係から集客につながることはあったが、もっと仕込んでおいてもよかったと思う。
アイデアを固め、課題の解決サービスをつくり、集客まで済ませておく
完璧なスタートダッシュを切るために準備段階には特に仕込んでおきたいところだ
信用情報を傷つけないこと
事業を大きくするにはカネが必要だ
すべてを自分の貯金で賄うことは難しい
だからお金を借りるのだが、信用情報が重要だと何度も言いたい
スマホ料金の払い忘れ、クレカの支払い遅れなど信用情報に傷がつくと
お金も借りづらくなる
独立したては特に事業主の信用情報が見られる
いざアクセルを踏みたい時に、過去の自分に足を引っ張られることになる
本当にここは気をつけたい
クレジットカードも正社員の肩書きが外れた途端に作れなくなるので、こうしたものをきちんと準備した上で独立をすべきだ
最近見たツイートだと上場企業の社長が十数万円のアパートを借りられなかったそうだ。
事業主は信用されにくい、だからこそ独立前の信用から大切に築き上げる必要がある
人生設計をよく考えること
自分がどのように仕事をして、どんな場所に住み、どのように暮らしたい
パートナーは?子どもは?
よく考えておくべきだ
よく考えた上でスタートした方が悔いが残らない
スタートしてから独立しなければ〇〇だったかもしれないなんて考える日は
きっと準備をしても思うことがあるのだが、考えられる範囲だけでも覚悟を決めておくことは重要だ
今の生活も悪くないと考えている一方で、違う道もあったのかと考える時はある。
特に苦しい時はそう思う
だけど自分が決めた道であり、今の道に進んでいなければ逆に実現できなかったことも無数にあるので、トータルで見ると今のところ思い通りの人生を歩めていることは救いになっている
終わり方を考えておくこと
生涯、事業主として活動するのか
事業を売却するのか、満足したら廃業して社員として生活するのかなど
仕事の仕方だけでもいくつか道がある
自分の成し遂げたいことを思い描く一方で、最悪のパターンに限らず
いくつも道をぼんやりでも良いので描いておくことは大切だ
その時にならないと、リアルに考えることは難しいのだが頭に余裕のあるときほど考えておきたい。余裕がなくなると人間の脳はエラーを起こすようにできているので、できるだけエラーの少ないうちに考えておきたいのだ
終わり方を持っていると、イベントやトラブルに狼狽えることなく対処できる
最後に
なんだか悲観的で後悔をしているような文章だが、途中にも書いた通り
良いと思える人生を送れている。
強いていうならもっと売上が上がり、事業主らしく何人も社員を雇い「THE経営者」のような仕事ぶりや生活ぶりをしていると思ったが、まだそうはなっていないので、努力と運共に足りないし持っていないのだと思う。
成功したら万々歳、失敗しても死ぬわけではないしやり直せば良い
ただし失敗はやり直せる範囲に留めておく
こんなスタンスでこれからも頑張っていきたい