業界特化の広告運用代理店の落とし穴
最近少し考えたことがあったので書き留めておきます。
Web広告代理店には以下の2つの分け方があります。※個人の主観です。
1つ目は、あらゆる業種を取り扱っている代理店。
2つ目は、「○○」に強い・○○業界に精通したみたいな業界特化型の代理店。
今回書きたいのが2つ目の業界特化型の代理店のお話です。
結論を先に言うと、業界特化型の「顧客ではなくエンドユーザーに金があるかどうか」が業績を大きく影響します。
私が経験してきた業界を例にすると、例えば法律業界の場合、広告代理店の顧客である弁護士は資金的余裕があることが多いですが、その先のエンドユーザーがお金を持っているとは限りません。むしろ、生活に困っている、借金を抱えていてどうにかしたいと考えている人からの問い合わせもあります。
一方、高級商材や高価格帯の商品やサービスを展開する業種の場合、広告代理店の顧客に資金的余裕があるかはそれぞれの状況によりますが、エンドユーザーはその時点では間違いなくお金に余裕がある可能性が高いです。
この2つを比較して一番大きな違いは、お金の取扱高です。
取扱高が大きいとどうなるかというと
1、売り上げが立ちやすい
2、売上が立つともっと売りたくなるので広告だしたくなる
3、売上が立つ業界は広告費も絶対値が大きいので、手数料も大きい
4、代理店も売上・利益ともに立ちやすい
となります。あくまで個人的な考え方ですが、方向性自体は間違ってないのではと思っています。
逆に、お金が回っていない業界だと上の逆で、広告代理店の売上・利益が立ちにくい構造になっています。広告代理店の仕事の場合、利益の源泉はどうしても売上高に対する利益率に上限がある場合が多く(手数料20%が一般的)、売上が立ちやすい業界や売上高のある相手にする広告代理店の方が儲かりやすくなります。
最後に個人的に好きな漫画「闇金ウシジマくん」の名言を書いて終わりにしたいと思います。
金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ 丑嶋馨 ( 29巻 )