見出し画像

会社員の能力の方向性

最近、職場で能力があるのにそれを活かせず、思い悩んでいる人をよく見かけます。というか、30歳になり3回転職を繰り返した結果、それを見抜くことができるようになったと言ったほうが正確かもしれません。

ちょっと書き留めておきたい意味も込めて書いておきます。

1、能力の方向性について

 能力の方向性という言葉は、競馬業界の一部で使われている言葉で、個人的にしっくりくる表現だと思い使わせてもらってます。

 具体的に説明すると、

 ・お父さんが芝生コースで結果を出した馬は、芝生のコースで活躍しやすい。一方、砂コースでは全然適性がないので走らない。

 ・お父さんが短距離戦が得意だった馬は、短距離戦が得意。一方、長距離戦になるとこれも適性がないので走らない。

 ・晴れて乾いた芝生が苦手だけど、雨でドロドロになってパワーのいる状態で走るのが得意な馬。

 こんな感じです。

 何を当たり前のことを言っているんだお前は!と思うかもしれませんが、自分に置き換えて考えると、自分の長所や適性、能力を最大限に発揮できる場面を、すぐに思い浮かべることはできるでしょうか。

2、会社員の能力の方向性を当てはめると

 前述の条件を会社員、今回は3人の営業職に当てはめると

 【Aさん】新規開拓をゲーム感覚でこなし、貴重な新規案件を数多くとってくるのが得意な営業マン。会社からの評価は極めて高く、社内でNO.1の営業になる日も近い。ただし、一回契約を取ると釣った魚に餌をあげないタイプで顧客と疎遠になりがち。対面営業・オンライン商談などの手段は問わない。

 【Bさん】既存顧客に対する営業活動が得意な営業マン。日頃からニーズをヒアリングし、タイミングをみて商品を提案する。顧客からの信頼は厚く、競合他社から攻勢をかけられても負けることはない。長年対面営業だけやってきたこともあり、最近流行りのオンライン商談は苦手。なお、新規開拓営業はあまり得意ではない。

 【Cさん】新規開拓も既存顧客も平均的に営業活動ができる営業マン。目立った営業成績を上げるわけではないが、それなりの成績を残し会社から重宝されるタイプ。なお、営業成績が悪くなりプレッシャーがかかり始めると精神的に参り営業活動がうまくいかないので、早め早めに商談をするように心がけている。

 このような感じです。

 それぞれに得意な条件、長所がありそれを生かすことで仕事で成果を出しています。

 一方、この3人が全く自分の能力を活かせない職場にいくとどうなるか。

 例えば、新規営業が得意なAさんがルート営業しかしない会社に入社した場合、既存顧客としか会うことなく、新規開拓という貴重な能力が失われていく。昇格し管理職になると、社内の人間としか仕事をすることがなくなってしまうが考えられます。

 少々極端かもしれませんが、それくらい自分の長所を見極めて、それを活かすことができる職場や職種につくことが極めて重要だと考えています。

3、能力の方向性を活かすためにできること

 では、どうすれば能力を適性に活かすことができるのか。

 方法は様々あると思います。

 ・自己分析してみる

 ・自分に合う環境の職場・仕事を探す

 ・苦にならない仕事を探す・見つける 

 上記の方法があると思います。

 ただ、これらの方法は問題点があり、これらの多くは転職活動の時にしか考えることがなく、仕事が上手くいっていないが転職を考えるフェーズまではきていない時や、現職で苦手な仕事に一生懸命取り組んでいる時などは、考えが及ばないケースが多いです。

 なので、当たり障りではありますが、日頃から自分の能力・長所・適性を意識し、日々アップデートしなければいけないと思う次第です。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。 


 


いいなと思ったら応援しよう!