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【頭がおかしいんですか?】
「頭がおかしいんですか?」
そう訊かれたら、迷わず「はい」と答えたい。
僕にとって、それは褒め言葉だからだ。
しかし一方で、
「良い人ですね」
と言われたら、
「俺の何を知っている?お前の価値観で勝手に判断するな」
と腹立たしく思うことがある。
"そう思うかどうかは、「相手次第」だ。"
価値観=フレーム。
そもそも人のフレームとは、
過去の体験+意味付け、で成り立っている。
つまり、フレームは経験値によって大きく変わる。
人は新しい事象に出逢ったとき、
経験の中から目の前の事象に最も適切なフレームを選択し、当て嵌める。
よって、経験値が高ければ高いほどその選択肢は増え、
逆も然りなのだ。
では何故、フレームに当て嵌めたいのかと言えば、
人は、自分の理解を超えた事象に恐怖や不安を感じる生き物だからだ。
理解できる、経験した事があるフレームに当て嵌め、安心したいのだ。
冒頭に戻ろう。
改めて申し上げることでも無いかもしれないが、
私は今、自営業をしている。
2013年に脱サラをして、今年で8年目だ。
だからなんだ?
と思われるかもしれないが、
ここに、とある統計がある。
”年間の新規開業率4.6%、10年間後の企業残存率2%。”
もちろん、調査機関によって多少の差はあるだろうが、
ゼロから事業を起こし、継続させることがどれほど至難であるかお分り頂けるだろう。
この日本において、我々自営業者は超が付くほど少数派なのだ。
何が言いたいかというと、
そんな少数派の生き方や価値観を、その他大勢の生き方をしている方々が理解できる訳が無いということ。
起業する、ゼロから仕事を生み出すという経験が無い人間に、その世界で生きている人間を推し量るための物差しや根拠があるとは思えない。
だからこそ、
その他大勢から見れば、我々は「頭がおかしい」のだろうし、
そう思われることこそが正常なのだ。
むしろ、
同じ世界に生きていない人間から安直に共感されることほど、恥なことは無い。
経験が無いというのに、どうやって共感できると良いのか。
「良い人ですね」
「凄いですね」
「尊敬します」
と、簡単に口にする人間ほど、
大して相手のことを理解しようとしていないものだ。
何故そう思うのか?
肩書きなど表面上のことではなく、具体的に述べるべきだと思う。
そうじゃなければ、
「頭がおかしいんですか?」
と言ってくれ。
そう言われた方がよほど嬉しいからだ。