マレーシアのコメダ?!~甘くて癖になるホワイトコーヒーの2つの本店に行ってみた
ホワイトコーヒーの本場はイポーだった!
皆さんは、「ホワイトコーヒー」を飲んだことがあるだろうか?シンガポールやマレーシアで、広く飲まれているコーヒーのことだ。ホワイトコーヒーは、コーヒー豆の焙煎時に少量のマーガリンを混ぜるタイプのコーヒーで、飲むときに練乳を入れるのが一般的。これがさらに普及するきっかけになった町はマレーシア・イポーだという。この町は、もっとも有名なホワイトコーヒーの発祥の地である。
”Old Town White Coffee” の元祖は小さなコピティアム?
イポーの町は、ホワイトコーヒーの最大手である“オールドタウンコーヒー(Old Town White Coffee)"の本拠地だ。この町には、オールドタウンコーヒー発祥の店がある。
良く紹介されるのが、1枚目の写真にあるパダン店だ。クラシックな建物の中にお店があり、一部のブログ記事等でここが本店と紹介されているようだ。(本当の元祖は、後ほど紹介)
店内はファミレス風!
「オールドタウン」は、マレーシアやシンガポール他世界各国に支店を持つ、コーヒーショップの巨大チェーン。パダン店の建物は古いものだが、お店のメニューは他と同じようだ。メニューの作りを見ると、何となく日本のファミレスを想起させる。ホワイトコーヒーやカヤトーストくらいしかイメージしていなかったのだが、メニューはバラエティに富んでいて、何度来ても飽きない感じだ。
店内はこんな雰囲気。一昔前の軽食チェーン、といった風情。この写真だと客席が狭く見えるが、奥に行くと、日本のファミレスのようなゆったりした座席もある。
さあ、食事の時間だ。今回は初めてということもあり、定番のカヤトーストにポーチドエッグ、そしてホワイトコーヒーを注文した。チェーン化されているため、格段においしい、とは思わなかったが、甘党の人であれば、コーヒーもトーストもなじみやすい味わいだと思う。トロトロの卵がついているのがポイント。
「Oldtown White Coffee Ipoh Padang」
住所:3 Jalan Tun Sambanthan Ipoh MY
オールドタウンの元祖は別にあった!
この「オールドタウン」だが、実はイポーの町の中に、創始店があるという。それが「南香茶餐室」という昔ながらの茶室だ。ここは、旧市街にある人気コピティアムの一つで、コーヒーやティーだけでなく、店内に入っている複数の屋台店舗で、軽食を買ってドリンクと一緒に頂くことができる。今回は、遅いランチタイムに訪れたのだが、それでも結構お客さんがいて、店内は活気づいていた。
今回は、何はともあれコーヒーを注文。これが、オールドタウンコーヒーの原点、というわけだ。それに加えてシュウマイ、それに大根餅のようなものも注文して、これだけでかなり腹が膨れた。一品ごとの分量はそこまで多くないので、2つ3つ料理を注文していただくのが一般的らしい。あ、コーヒーがこぼれているのは、筆者のせいではない。なぜかマレーシアのお店では、コーヒーがそれなりにこぼれた状態でサーブされることが多い。日本では、うるさい客にクレームを入れられそうだが、こちらでは皆あまり気にしていないようだ。
店内の様子はこんな感じだ。どこのコピティアム少し昔の懐かしい雰囲気を残しており、こういう場所で食事をするだけでも、楽しい旅気分を十分味わえる。
「南香茶餐室」
住所:2 Jalan Bandar Timah Ipoh MY
オールドタウンコーヒー自体は、インスタントコーヒーとして飲まれることも多く、イポーの代表的なお土産にもなっている。ばらまき可能な小分けの商品もあるので、ちょっと珍しいコーヒーとして買っていくのも良いだろう。
それにしても、ホワイトコーヒーは本当に甘い。この甘さは個人的には好きなのだが、これを毎日飲んでいたら糖尿病まっしぐらになってしまいそう。台北には実は、このホワイトコーヒーが飲めるマレーシアレストランがあるのだが、日本でもどこかでホワイトコーヒーが飲めるのだろうか?
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