白鶴美術館の八角灯籠と香雪美術館(どちらの美術館も春秋の期間のみ開館)、弓弦羽神社、徳本寺、龍王山大瀧
近所の阪急御影駅近くをお散歩。朝日新聞、社主の本宅のある香雪美術館でやっている「ほとけ 祈りの形」を観る。
久しぶりに行って忘れてたけど、朝日新聞の村山さんの娘さん、去年亡くなったんやった。それで、村山家の美術品が香雪美術館へ何千点も寄贈されたんやね。それで最近村山家のものばかり展示してるのか。。。友達に勧めた村山家の洋画の展示は近所なのに見に行かれへんかった。行きたかったのにな。。。てことは、今あちらは誰も住まれてないってこと。。。?
ほとけ、の展示はお軸と絵巻物で、仏像は無くて残念。私の好きな地獄絵の絵巻物があったので機嫌直ったw
その後、羽生結弦君のおかげで有名になったゆずの神社?弓弦羽神社にお参りして、
てくてく白鶴美術館へ。
「大きな美術と小さな美術 ―東洋工芸 鑑賞と実用」って展示をしていた。収蔵物のでかいものと小さいものを並べていて小さいのはかわゆい。
それよりも今回は東大寺の八角灯籠のレプリカをじろじろ見ようという気持ちで行ったのでしっかりと見せてもらった。
東大寺で見るより大きく感じるかと思ったけど、
白鶴美術館もそれなりに大きいし、建物との距離が近いので余り変わりなく見れたわ。白鶴美術館になぜそんなレプリカがあるかと言うと、近所の詳しい人の話では、白鶴美術館を建てた白鶴酒造七代目の嘉納さんとその頃の東大寺の管主とが仲が良く、またその昭和初期のお寺が困窮してる時代でいろんな宝物が流出していた時でどさくさに紛れて?嘉納家にもたらされた。との事。確かに収蔵物の国宝の一つは東大寺戒壇院伝来の奈良時代、聖武天皇直筆のお経やもんな。。。
白鶴美術館は時々行くので収蔵物は有名なのは大体見てるので見に行くと言うよりも、白鶴美術館の建物を味わうために行く。門からエントランスの巨大な本御影石といつも浄められた空気。
気高くて上品なんだよね。
でも親しみやすくは全くなくてビシッと一線引かれてる。こちらもそんな気構えで行かなあかん。展示室も素晴らしいしね。天井がかっこいいんよねー。
昭和初期の素晴らしいコンクリート建築と内装の木と大工さんの素晴らしさやと思うわ。この建物こそ重要文化財にならなあかんのちゃう!?
などと思いながら、別館のペルシャ絨毯館を見て、白鶴美術館の隣のお寺、徳本寺も訪問。
ここは一見、新興宗教かな?と思うほどの変な石像が置かれていていつも寄ってしまうんだけど、昨日はゆっくり石碑を読んでみたら、江戸後期に法然さんの生まれ変わりと呼ばれた徳本上人という修験者がいて、その人を住吉村の大金持ち、酒造や海運やの大商いをしながらも文人だった吉田喜平次という人が徳本上人に帰依して呼んでしばらく住まわせてお寺を建立したものなんだって。その徳本上人は日本中を行脚して布教して回って拠点となった所に、変わった文字で南無阿弥陀仏と書かれた石碑を建てたらしい。それが私がずっとヘンテコな石碑だなと思っていたそれだった。近くの不思議も少し調べると今は郷土史家の人たちがブログに詳しく書いてくれてるので勉強になるしありがたいわー。
その金持ちの吉田さん、(吉田喜平次が長子である吉田家は、『住吉村史』によると、摂津住吉(現神戸市東灘区)の庄屋で、代々酒や油の製造をするほか、多数の千石船を持って回船業を営み、江戸鹿児島を始め各地に販路を有していた。天保2年には、灘郷酒造組合の取締役を勤めた)、とまでは調べられたけど、お酒の銘柄はわからんのよね。どんな大金持ちでも続いてるとこって少ないよね。そう思うと白鶴さんはじめ、今でも続いてる酒蔵はすごいよな。。。
などと考えつつ、旧乾邸を横目で見ながら
若宮神社からの龍王山大瀧へ。
近所でも知的好奇心を満たしてくれるのはありがたいよね。
しかし昔の大金持ちが美術品を集める文化って何なんだろう。集めるのではなくて集まってきてしまうのか。今の時代の大金持ちはそんな感じで今のアートを買ったり集まったりしてるのかなぁ。
21.5.26